『夢酔独言』 三十二話 これだけは聞けない
17歳になった小吉、四谷伊賀町に住む武辺者・平山行蔵先生に会いに行きます。滅多に人に会わないという、平山先生に会うための小吉の秘策とは…。
※このお話は、時系列的には前回(三十一話)の続きですが、内容は全編『平子龍先生遺事』になっています。
続きを読む
前回、親戚の兄弟・新太郎と忠次郎と一緒にお祭りへケンカをしに行った小吉ですが、大勢を相手にすることになり、散々な目に遭いました。そこで小吉は兄弟の家の用人・源兵衛を師匠に、ケンカの稽古を始めます。
だんだんケンカも上手になってきた(本人談)小吉。
ところがその年の末、ケンカで忠次郎が肩を切られて…。
続きを読む
親戚の新太郎・忠次郎兄弟に、男谷家の用人・源兵衛といっしょに八幡のお祭りへケンカに出掛けた小吉。始め数人の男にケンカを売ったつもりが、加勢が来て、4人対50人です。
続きを読む
小吉には、近所に新太郎と忠次郎という、同年代の親戚がいました。ある時、小吉と兄弟は、用人の源兵衛を伴って八幡のお祭りへ、ケンカをしに出掛けます。
初めは数人にケンカを売ったつもりが、大人数が凶器(長鉤)を持って加勢に現れ、小吉たちは刀を抜いて応戦します。
続きを読む
柴束とは、火を焚くために燃料として使われていた、柴(そのへんの雑木)の枝を束ねたものです。「おじいさんは山へ柴刈りに…」の柴です。
燃料ですから、冬の模様になります。雪や、春を匂わせる梅の花と組み合わせられます。江戸時代中期の着物や柿右衛門の器、型紙摺印判の皿に見られる模様です。明治以降はほとんど見られません。主な燃料が変わってしまったためです。諸行無常…。
以下、実際リアルタイムで使われていた柴束模様と、私が消しゴムはんこで刷った柴束模様です。
江戸中期型紙摺印判皿 変形皿
このタイプは、結び文型と呼ばれます。めちゃめちゃデフォルメされていますが、結び文の形をしています。使いにくそう、収納しづらそうでおなじみ。
続きを読む
知り合いの侍にへ連れて行かれ、16歳で吉原へ初めて行った小吉。「面白いから」と毎日吉原へ通うが、当然、遊ぶにもお金がかかる。
そんな時、兄の勤めるお役所に年貢の金が来た。
これは、盗んで使うしかないぜ!
続きを読む