うさぎといえば、現代では「かわいい」モチーフとして定着していますが、もともとは野山を駆ける野生動物として観察され、そのイメージが模様の意味になりました。
うさぎの和柄は、「物音をよく聞き取れる」「健脚」というイメージから、かつては武士に好まれ、また、「多産」の象徴として、女性にも好まれました。
耳をピンと立てていたり、長く強調された手足で跳ねていたり、あるいはじっとうずくまった姿が模様になっています。
「因幡の白兎」から「波にうさぎ」、月で餅をついているという故事から、「月にうさぎ」あるいは「杵を持ったうさぎ」という定番の組み合わせもあります。
この記事では、主に江戸時代元禄期~大正時代の古典的なうさぎの和柄を紹介します。
・兎に牡丹(型染木綿)
ボタンの花と、うさぎの組み合わせです。うさぎは扇を背負っていて、それぞれ松と竹が描かれています。
明治~大正時代。
・桃兎(消しゴムはんこ)
家紋に見られる定番のパターン。江戸時代の陣羽織より。
・跳ね兎(消しゴムはんこ)
江戸~明治時代の古布から、うさぎだけ抜き出しました。本来は、波が描かれています。そう思って見ると、波の上で跳ねているように見えますね。
・影兎(消しゴムはんこ)
江戸元禄時代の何か(忘れた…)から再現したもの。長い耳が強調されています。とても洗練されたうさぎの模様です。
・うさぎうずくまる(消しゴムはんこ)
浮世絵に登場する着物より再現。鼻先が水色で塗られています。
・型紙兎(消しゴムはんこ)
江戸中期の型紙摺印判皿より再現。元の皿の周りには、波の模様が描かれています。たくましい手足。
・兎影絵(消しゴムはんこ)
手遊びでうさぎを表した図です。浮世絵の、子供の遊びのシーンから取りました。
・オマケ うさぎの銅像
古いウサギの置物。多分、臼とセットだったんじゃないでしょうか。リアルだけど上着来て杵持ってる。服がパツンパツン。
- ・兎に牡丹(型染木綿)
- ・桃兎(消しゴムはんこ)
- ・跳ね兎(消しゴムはんこ)
- ・影兎(消しゴムはんこ)
- ・うさぎうずくまる(消しゴムはんこ)
- ・型紙兎(消しゴムはんこ)
- ・兎影絵(消しゴムはんこ)
- ・オマケ うさぎの銅像