マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

2020年1月に描いた絵

 「マンガで読める『夢酔独言』」をご覧いただいている皆様、明けましておめでとうございます。

 

 はやおきは現在、マンガ『夢酔独言』の一話目を清書中です。清書開始前にめちゃくちゃブルーになったり、描き始め早々舞台背景を間違えて描き直ししたり、そもそも年末年始の冬休みに一話目清書完了の予定が全然終わってなかったりしますが、ともかく鋭意制作中です。

 

 そんな中で、どういうわけか描いた1枚絵をここに載せます。というか、ここに何かしら載せないと、ブログ上でははやおきは何もしていないことに…。

 随時更新。新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20200202161933j:image

  大阪っぽい絵。憧れの上方へ来て、通天閣の前で記念撮影する小吉。

 通天閣は横を通っただけです。フグと天王寺動物園の看板も見かけたけど、あれらがみんな近所とは、大坂に4年間住んでたけど全然知らなかった。アパートとスーパーと大学だけを行き来する生活でした。

 本来の目的であるドームへ行くまでに、さんざん迷って歩きまくりました。目当ての店をやっと発見して、なぜか隣の建物に入ったり(めちゃくちゃ密集してるから、一緒のビルと思ってた)…。

 徳島には至る所に消毒液やらが置いてあるんですが、大坂には全然無かったです。トイレに石けんも無い。黒マスクの人はいっぱいいました。

 


f:id:hayaoki6:20200202161930j:image

  大坂のQueenのライブに行ってきました。

 人生初のライブで、開催発表当時からとても楽しみにしていたんですが、いざ本番になると、心構えが無さ過ぎて実感が全然湧かず、「あっ、知ってる人と知ってる曲だ、CGすごいなぁ」ぐらいのアホな感想しか出てきませんでした。ついでに、ライブの中盤で貧血気味になって、3曲分ぐらいの記憶がありません。その後復活しました。

 とはいえ、徳島に帰還してから、じわじわと、あれは貴重な出来事だったなぁと実感湧かせ中です。もっとそのつもりで、味わえばよかった。

 以下、感想の箇条書きです。

 

・光と音の演出すごい

・ブライアンがどういう原理か、最初から最後までずっと元気だった

・メンバーのソロの曲とか、ごく初期の曲も入っていたのは嬉しい

・ライブの最後は国家を流すというのをアルバムの解説を読んで知っていたんだけども、そのメロディが流れて来たときはちょっと感激した

 

Queenとは…イギリスのロックバンド。はやおきは一昨年の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てからのにわかファンなので詳しくは知らない。ギターのブライアンとドラムのロジャーはおじいちゃん。ブライアンは宇宙が好きで、ライブにも自身の趣味をねじ込んでいた。ボーカルは若い人。 

 

 あ、あと、帰宅後2日でインフルエンザが発覚しました。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20200125111843j:image

  絣(かすり)模様の浴衣を着た小吉。

 絣の着物には素朴で田舎っぽいイメージを持っていましたが、浮世絵で都会っ子が浴衣にして着ているのを見ると、だんだんと洗練された格好良い模様に思えてきました。これはそんな絵です。

 小吉が着ているのは、黒に近い紺地に白抜きの絣です。布が単(ひとえ)になっている部分は、中が透けて見えます。襟は折り込んで仕立てるから、透けません。派手好きの小吉なら、中に赤い襦袢でも着たかもしれません。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20200122210412j:image

  マンガ『夢酔独言』一話1ページ目、B4漫画原稿用紙にペン入れをしたものです。

 ここからデジタル作業でトーンを貼っていく予定ですが、まだ作業用のパソコンも無い状態なので、完成はいつになることやらです。

 

 


f:id:hayaoki6:20200112232153j:image

  久しぶりに、まともにペン入れした小吉。

 時代が令和になっても、作者は何か困ったら小吉にベロ出しをさせるようです。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20200112232252j:image

 『赤毛のアン』より、物語冒頭で迎えを待つアンです。

 何故赤毛のアンかというと、『夢酔独言』一話目の清書で座敷牢ばっかり描いてたので、全然違う、かわいい女の子とかを描きたくなったからです。

…何で『赤毛のアン』だ…。令和の時代にあまりない選択…。

 はやおきは『赤毛のアン』も好きです。お茶会の事細かなメニューの描写とか。 

 

 

 

2019年12月に描いた絵

 2019年12月に描いた、ペン入れした絵です。

 随時更新。

 新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191225225448j:image

  クリスマスだから、クリスマスの絵です。実は、去年描いた落書きを清書しただけだったりしますが…。

 はやおきはクリスマスの翌日から冬休みなので、いよいよ『夢酔独言』の一話目をペン入れしよう…と息巻いておりましたが、今年の車検にどえらい出費をしてしまったのとか、ネームを約1500ページも書いてそれをペン入れしてどーすんだ、1円にもならないのに…そもそも誰か見てくれるのか?とか急にネガティブがフル作動してしまい、やる気がやヴぁい状態です。冬のせいですかね?

 それはともかく、精神ガタガタでもこれくらいは描けるので、明日から頑張ります。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191224171833j:image

  小吉の三分の二身図。

 人体デッサンの本を仕入れたので、もの珍しがって本を見ながら描きました。細部が不自然とは思いますが、生温かい目で見てくださいませ。

 江戸時代の剣術・ケンカが達者な人なので、実際こんな感じだったでしょう。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191222233120j:image

 斜めアングルの小吉。

 頭蓋骨の感じだけ何となくわかって描いてるけど、耳はまだ未学習です。

 

 


f:id:hayaoki6:20191222233123j:image

 鼻をほじりながらケツを掻く小吉。

 肘を曲げたときの袖の感じがようやくわかってきたけど、デッサン本とは全然関係ないです。

 

 


f:id:hayaoki6:20191222233118j:image

 事あるごとに「良い良い」と聞いいていて本屋さんで見かけたので、『モルフォ人体デッサン』という本を仕入れて、それを参考に描いてみました。

 描き終わった直後は「おぉー、何か違うな!」と思いましたが、一日経ったら、いつもの小吉という気もします。

  ウインクしてベロ出してるのは、はやおきが真顔書くの苦手だからです。 

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191220223923j:image

  マンガ『夢酔独言』百四十七話予告絵。

 勝小吉・信夫妻。

 『夢酔独言』には二人が仲良しだった描写は一切無いので、これは妄想図です。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191217223421j:image

  高野長英さん。マンガと全然顔が違いますが、開発中の画像と捉えてください。

 弾圧に遭って亡くなったことや肖像画のイメージで、儚げな人物像を思い描いていましたが、医学・蘭学を精力的に学び、発信し(捕まってからも)、脱獄して逃亡生活をしつつ夜中に麟太郎に会いに来るエピソードを見るに、エネルギッシュで、ちょっと前のめり気味のキャラクターのように思えてきたので、そのへんをデザインに反映させました。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191215221202j:image

  マンガ『夢酔独言』百四十六話予告絵。

 小吉を焼いた煙、空へ昇る。

 煙の描写は難しいです。

 手抜きとか言わない。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191213190954j:image

 登場人物の顔確認のために描いた絵。精一郎さん。

 男前の設定だが、果たしてそのように描けているか不明。


f:id:hayaoki6:20191213190952j:image

 登場人物の顔確認のために描いた絵。忠次郎。

 初めて描いてから年月が経ったのでいい感じになっているのを期待したが、特に変わり映え無しでした。


f:id:hayaoki6:20191213190949j:image

  登場人物の顔確認のために描いた絵。源兵衛さん。

 前に描いたのは約3年前ですが、より思い描いていたのに近く描けました。

 モミアゲの形間違えた。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191211195932j:image

  小吉と、息子・麟太郎。麟太郎、イヤそうな顔。

 

 


f:id:hayaoki6:20191211195934j:image

  座る小吉、下から見た図。多分右足の位置がおかしいですが、まぁいいや。雲の上とかに座ったら、足もここにくるかもしれないし。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191208231231j:image

  どっかのお茶屋さんの外壁かなんかにもたれる小吉。風が吹いて、葉っぱやら何やらが降ってくる。

 縁頭(ふちがしら、刀の柄のカバー)のデザインは北斗七星です。

 思い出したようにちゃんと描くシリーズ。とても体力を奪われました。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191207223501j:image

  走っている小吉。段差を飛び越えたところ。右手に持っているのは十手(じって)です。

 周りにあるホニャホニャ(エンピツ書きのやつ)は気にしないでください。

 はやおきはアクションを描くのが大好きなんです。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191206224624j:image

  14歳、1度目の家出時代の小吉(2度目があります)。

 襦袢に縄を帯代わりにして、腰には刀の代わりに柄杓を差しています。こんな格好なのは、家で序盤で身ぐるみはがされたからです。実際は普通の着物と変わらない形の襦袢だったでしょうが、主人公と判りやすいように、こんなミニ丈です。

 ラフな下書きに、そのままペン入れしました。いつもはここから微調整しまくるのですが、細部をいじるうちに全体のバランスが崩れるのが常なので面倒臭くなっちゃって…。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191205190056j:image

  増税前に滑り込みで仕入れたスキャン機械をようやくセッティングして、スキャンしました。説明書通りにやったら出来ました。説明書すごい。

 家出中の少年小吉、東海道のどこかにて。洗ってない手でおむすび食べ中。

 はやおきは木やら山道だけは得意なんです。他の物の描写に落差が発生しそうで怖い。

 

 

 

『夢酔独言』 百四十七話 信と小吉

『夢酔独言』 百四十七話 信と小吉

 

 慶応四年(西暦1868)、夢酔(勝小吉)が『夢酔独言』を執筆してから25年後。

 徳川幕府は瓦解し、時代は明治へ移り変わろうとしていました。勝麟太郎は、妻と母妹を混乱状態の江戸から駿河へのがれさせることを決めます。麟太郎の勝手さを責める妻の民。そのとき、母・信は…。

 

 

f:id:hayaoki6:20191221235316j:image

続きを読む

『夢酔独言』 百四十六話 日本の行く末

『夢酔独言』 百四十六話 日本の行く末

 

  嘉永三年(西暦1850)九月四日、夢酔(勝小吉)死去。その喪も明けぬうちに、麟太郎の元を、脱獄中の蘭学者高野長英が訪ねます。二人は日本の行く末について語り合います。

 

f:id:hayaoki6:20191216213538j:image

続きを読む

2019年11月に描いた絵

2019年11月に描いた、ペン入れした絵です。随時更新。新しい絵が上に来ます。

 

 

 


f:id:hayaoki6:20191130225416j:image

f:id:hayaoki6:20191130225455j:image

 幕末・明治時代の日本を撮影した写真家、F・ベアトの写真集より、飯山の橋を歩く小吉です。縮尺やら遠近法は、多少ムチャクチャだけど気にしないでください。

 もっと思い切りよく白黒コントラストをつけたらいいでしょう。

 地面に根っこモリモリ。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191127225322j:image

  切り干し大根みたいな髪の描き方を、ほどいた髪でやってみたかっただけの絵。

 前に同じような髪型を描いたけど気に入らなかったので、リベンジです。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191126223014j:image

 髪の毛の絵その3。島田虎之助さん。トラ頭が描きたかっただけ。

 いかにもペンで描きました、て感じで好きです。

 

 


f:id:hayaoki6:20191126223016j:image

 髪の毛の絵その2。信。

 上手くもないですが、線を重ねれば、それなりに見えるものだなぁ。

 

 


f:id:hayaoki6:20191126223019j:image

  ふと「髪の毛を描こう!」と思い立って描いた絵その1。小吉。

 ワイルドな髪。一ヶ月ぐらい洗ってなさそう。切り干し大根にも見える。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191125225822j:image

  実家のテレビ(はやおき宅にはテレビが無い)にて、フェルメールの特集番組を観ながら描いた絵です。

 西洋風なポーズ&タッチのつもり。

 はやおきはとても影響を受けやすいのです。

 もうちょっと、下半身を大きく描いてあげればよかったです。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191123114506j:image

  マンガ『夢酔独言』百四十五話の予告絵です。

 佐久間象山を訪ね、ある書を見る麟太郎。

 一方、小吉は鶯谷庵で、嘉永三年(西暦1850)9月4日を迎えます。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191122175528j:image

  ピザを食べる小吉。

 11月20日がピザの日だったので描きました。言うまでもなくフィクションです。

 江戸時代にピザがあったら、何と呼ばれていたでしょう…「皮座」とかかな…。あるいは、「膝餅」「膝煎餅」とか呼ばれてそう。

 着物は杵(きね)模様です。パンは、広く見れば餅の仲間なので。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191115230203j:image

  おまけ。手拭いの被り様。それっぽく描いていますが、向う側がどうなってるか知りません(調べろ)。

 現代の露出狂なら裸にコート(マンガ等で得た情報)だけど、江戸時代なら裸にこんな感じで、手拭い巻いてんのかしらとか思いました。どうでもいいですね。

 

 


f:id:hayaoki6:20191115230206j:image  模写した絵より、同じ着こなしの小吉です。小吉と着ている着物は実写寄りに、持ってる布と着物の模様は浮世絵風にしてみました。模写により布の描き方を何となくちょっと理解したので、喜んで布を描いてます。

 

 

 


f:id:hayaoki6:20191115230912j:image

f:id:hayaoki6:20191115230915j:image

f:id:hayaoki6:20191115230918j:image

 10月の毎日お題が降り注ぐ月間が終わって、お題が無いと半ば描けない体になっていたので、何を思ったか模写をしました。

    『童謠妙々車』より。

 とりあえず1枚描いた(真ん中)のですが、「ぐえ~、こんなん構図とポーズ真似てるだけじゃないか!気迫で元絵に負ける!!」などと訳の分からん追い詰められ方をし、描き直したのが右の絵です。
 

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191110210051j:image

  マンガ『夢酔独言』百四十四話予告絵。

 『ヅフ・ハルマ』のイメージ絵です。

 袴の塗りとか字が下手クソだけど気にしないでください。アルファベットで書いてある部分もおおむねテキトウなので、やはり気にしないでください。

 

 


f:id:hayaoki6:20191110210053j:image

  永井青崖(ながいせいがい)先生全身図。

 永井先生の、脇役っぽいけど特徴的な顔が作者として好きです。

 羽織がオシャレ。普段からいい服を着ている(という設定)。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191108225600j:image

  ココアを飲む小吉。11月7日がココアの日で、はやおきがココアが好きだったので描きました。多分、この時代にココアはありません。

 小吉が持っているのは、江戸元禄期に作られた古伊万里カップ&ソーサー。輸出用に作られました。

 羽織は鍋島更紗。柄が豪華すぎて、殿様っぽくなってしまった。更紗は木綿なので、貴重品ですがキンキラキンではないです。

 努めて綺麗な線で描きました。

 

 


f:id:hayaoki6:20191108225603j:image

  遅れて来たハロウィンの絵。

 娘にハロウィンの仮装をせがまれ、しぶしぶ顔にドクロを塗られる小吉。カメラを向けられて、「おれはこんなことやりたくねえ」顔。

 …もっとオシャレな感じにしたかったのだけども、何だかグロくなってしまった…。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191106230032j:image

  10月描いた下書きを、ペン入れしたものです。

 何で服着てないんだ?そのポーズは何だ?特に意味は無いです。着物ってやさしい衣類なので、ハードな画には不釣り合いだったりします。ということにしておこう。

 当初はベタ塗りで背景を潰す予定でしたが、インクがもったいないので、途中で鳥さんの群れに変更しました。手間がバカみたいにかかりました。その代わり、画面のオシャレ度がましました。結果オーライ。

 

 

 

f:id:hayaoki6:20191104214901j:image

  イギリスのロックバンドQueenについてのどうでもいい漫画。このような新曲は実在しません。

 はやおきは映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てからのにわかファンです。

 この紙をスキャンする時、どういう訳か紙が右往左往して、端っこがグシャグシャになったけど何とかスキャン出来ました。

 

 

 

『夢酔独言』 百四十五話 海舟書屋

『夢酔独言』 百四十五話 海舟書屋

 

    嘉永三年(西暦1850)、自身の塾の生徒集めのため、佐久間象山を訪ねる麟太郎(28歳)。

 一方、夢酔(小吉)は鶯谷庵にて、最期の時を迎えます。

 

f:id:hayaoki6:20191122180912j:image

続きを読む

『夢酔独言』 百四十四話 終わりと始まり

 『夢酔独言』    百四十四話    終わりと始まり

 

 

 嘉永元年(西暦1848)秋、蘭日辞書『ヅフ・ハルマ』の写本を完了した麟太郎。オランダ語の塾を始め、生徒集めに奔走します。

 一方、父親である夢酔(小吉)の体は、病により衰弱していき…。

 

f:id:hayaoki6:20191110212908j:image

続きを読む