マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『夢酔独言』 二話「古傷のゆえん」

  勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』二話目です。

 主人公の小吉が、5歳の時の話です。

  近所の子供と凧ゲンカをして、負かした小吉。子供同士のケンカになって相手にケガをさせた小吉は、怒った父親に「 頭をぶちやぶられ(原作ママ)」ます。

 

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『夢酔独言』 一話「檻の中の父親」

  勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』より。

 

 慶応四年(西暦1868)、江戸・薩摩屋敷にて、新政府軍江戸総攻撃を止めさせるため、西郷隆盛との交渉に臨む勝海舟

 その46年前、海舟の父親・勝小吉(21歳)は、海舟を身籠る妻から引き離され、檻に入れられていた。理由は、江戸で喧嘩三昧の悪行を重ねた挙句、遠州掛川まで家出して勝家を潰しかけたから。

 教科書に載っている息子より危険で激しい(かもしれない)父親の物語、スタートです!

 

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2020年3月に描いた絵

 2020年3月に描いた、ペン入れした絵です。

 こういうものを描いている間、当然ながら漫画制作は滞ります。ここに載せる絵が無いのが、順調な証拠。

 

 

 

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  流行に乗らないのを自慢としているようなつまらない奴ですが、この絵はついふらふら米津玄師さんのCDを買って聴いた感想みたいなものです。ちゃんと聴くのは初めてだったんですが、だいたいこんな感じでした。

 色を付けたいけど、綺麗に描ける自信がないな…。

 風とか水を逆さまに流すと、エモーショナルになる気がします。

 

 

 

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  灯りに照らし出される小吉。

 この懐中電灯にでも照らされたような表現は、江戸時代の絵本に登場する描き方で、龕灯(がんどう)という携帯照明器具の灯りです。銅などの金属で出来た桶のような物の中に燭台が備え付けてあり、中にロウソクの火を灯す道具です。燭台は固定式ではなく、くるくる回る仕組みで、下向きに持っても、前に掲げても、ロウソクがまっすぐになるように設計されていました。持っている人の顔が照らされないことから、「強盗提灯(がんどうちょうちん)」とも呼ばれました。

 いつか扉絵に使いたいです。小吉が、小林隼太さんに闇討ちされそうになる話とかに。

 

 

 

2020年2月に描いた絵

 2020年2月に描いた、主にペン入れした絵です。

 そんなもん描いてないで、漫画を描けと思います。

 随時更新。新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

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  漫画描き作業が遅々として進まない、されど何も出さないと何もしてないのと同じ…ということで描いた絵です。

 マンガ『夢酔独言』二話目より、5歳の亀松(小吉)です。

 着物の背中に付いているのは背守り(せもり)といって、縫い目のない子供の着物に、魔除けとして縫い付けられました。モチーフは鶴亀、松竹梅、ウサギなど、吉祥・縁起物が好まれました。

 

 

 

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  『映像研には手を出すな!』の主役3人、左から金森氏、浅草氏、水崎氏です。

 最近NHKでアニメ放送が始まりましたが、原作漫画は前から手元に置いていました。アニメを作るお話なので、アニメになって動いているのは、主人公たちの作ったアニメが動いているようで、感動も一入(ひとしお)でありました。

 はやおきは他人様の絵を描いたりは私的にも滅多にしないのですが、好きな気持ちが高ぶったので、描きました。

 毎週日曜日24:10~、NHK総合で放送中です。皆観てね!

 

 

 

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  堺更紗(江戸後期~明治時代あたりにイケイケだった多色染めの木綿生地)の花唐草のイメージ絵。

 堺更紗は、模様が黄色や緑で、ベースが鮮やかな青色なのが特徴のひとつなのですが、その配色がギリシャとか地中海っぽいと思ったので、18世紀ぐらいのヨーロッパのきわどいインナーのイメージで描きました。ただ、更紗自体、異国情緒があるので、素直に着物にした方が良かったかなあとも思います。

 

 

 

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  続・セーターの絵。

 普段洋服の絵を描かないので、ここぞとばかりに描きました。

 

 

 

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  2月10日は「ニットの日」ということで、セーターの絵です。

 はやおきは洋服のことをあまり知らないんですが、セーターは大好きです。アランセーターとか、ガンジーセーターといった、イギリスとかアイルランドとか、その辺の漁師さんが着ていた、伝統的なニットです。色は生成りか紺で、糸の色は変えずに、編みの技法だけで模様をつくります。

 2枚目は、欲望のままに描いた、役に立たない解説です。

 モデルは小吉です。帽子の下は月代(さかやき)です。最初は紙タバコをくわえさせていましたが、昨今くわえタバコは良くないとされていますし、漁師シチュエーションなら、湿気って火ィ点かないんじゃないの?とも思うので、皆様各自で好きな物をくわえていると捉えてくださいませ。くんさきいかとか。

 

 

 

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  女の子を描こうということで、女の子を描きました。

 小吉の妻・信です。

 

 

 

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  インフルエンザで娯楽に乏しいため、新しく通販でCDを仕入れて聴いた、そのイメージです。あと、いよいよ一話目ペン入れも完成に近くなって、その現実逃避に。

    チリみたいなのが飛んでますが、描いてる途中でインクをこぼした跡です。

 イメージアルバム:「NEWS OF THE WORLD」

 

 

 

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  節分なので、豆撒きをする島田虎之助さんの絵です。人選の理由は、名前に「虎」が入ってるからです。…だからどうした…。パンツの素材かyo…。

    あと、枡の噛み合わせが変っぽいな…。

 この絵はちょっとラフ過ぎますが、漫画の清書で描いているような、キッチリカッチリした線より、落書きで描くようなラフな線が好みです。清書の線も、そんな風になったらいいです。

 

 

 

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 インフルエンザになったので、風邪っぽい絵です。

 18歳の時、お兄ちゃんのお供で信州へ行って風邪をこじらせた小吉。お粥はモリモリ食べる。

 生まれた初めて、インフルエンザの検査を受けました。鼻の穴から棒を深く突っ込まれて、脳みそに刺さるかと思いました。実際、そんなに深く突っ込んではなかったと思います。

 

 

 

2020年1月に描いた絵

 「マンガで読める『夢酔独言』」をご覧いただいている皆様、明けましておめでとうございます。

 

 はやおきは現在、マンガ『夢酔独言』の一話目を清書中です。清書開始前にめちゃくちゃブルーになったり、描き始め早々舞台背景を間違えて描き直ししたり、そもそも年末年始の冬休みに一話目清書完了の予定が全然終わってなかったりしますが、ともかく鋭意制作中です。

 

 そんな中で、どういうわけか描いた1枚絵をここに載せます。というか、ここに何かしら載せないと、ブログ上でははやおきは何もしていないことに…。

 随時更新。新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

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  大阪っぽい絵。憧れの上方へ来て、通天閣の前で記念撮影する小吉。

 通天閣は横を通っただけです。フグと天王寺動物園の看板も見かけたけど、あれらがみんな近所とは、大坂に4年間住んでたけど全然知らなかった。アパートとスーパーと大学だけを行き来する生活でした。

 本来の目的であるドームへ行くまでに、さんざん迷って歩きまくりました。目当ての店をやっと発見して、なぜか隣の建物に入ったり(めちゃくちゃ密集してるから、一緒のビルと思ってた)…。

 徳島には至る所に消毒液やらが置いてあるんですが、大坂には全然無かったです。トイレに石けんも無い。黒マスクの人はいっぱいいました。

 


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  大坂のQueenのライブに行ってきました。

 人生初のライブで、開催発表当時からとても楽しみにしていたんですが、いざ本番になると、心構えが無さ過ぎて実感が全然湧かず、「あっ、知ってる人と知ってる曲だ、CGすごいなぁ」ぐらいのアホな感想しか出てきませんでした。ついでに、ライブの中盤で貧血気味になって、3曲分ぐらいの記憶がありません。その後復活しました。

 とはいえ、徳島に帰還してから、じわじわと、あれは貴重な出来事だったなぁと実感湧かせ中です。もっとそのつもりで、味わえばよかった。

 以下、感想の箇条書きです。

 

・光と音の演出すごい

・ブライアンがどういう原理か、最初から最後までずっと元気だった

・メンバーのソロの曲とか、ごく初期の曲も入っていたのは嬉しい

・ライブの最後は国家を流すというのをアルバムの解説を読んで知っていたんだけども、そのメロディが流れて来たときはちょっと感激した

 

Queenとは…イギリスのロックバンド。はやおきは一昨年の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てからのにわかファンなので詳しくは知らない。ギターのブライアンとドラムのロジャーはおじいちゃん。ブライアンは宇宙が好きで、ライブにも自身の趣味をねじ込んでいた。ボーカルは若い人。 

 

 あ、あと、帰宅後2日でインフルエンザが発覚しました。

 

 

 

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  絣(かすり)模様の浴衣を着た小吉。

 絣の着物には素朴で田舎っぽいイメージを持っていましたが、浮世絵で都会っ子が浴衣にして着ているのを見ると、だんだんと洗練された格好良い模様に思えてきました。これはそんな絵です。

 小吉が着ているのは、黒に近い紺地に白抜きの絣です。布が単(ひとえ)になっている部分は、中が透けて見えます。襟は折り込んで仕立てるから、透けません。派手好きの小吉なら、中に赤い襦袢でも着たかもしれません。

 

 

 

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  マンガ『夢酔独言』一話1ページ目、B4漫画原稿用紙にペン入れをしたものです。

 ここからデジタル作業でトーンを貼っていく予定ですが、まだ作業用のパソコンも無い状態なので、完成はいつになることやらです。

 

 


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  久しぶりに、まともにペン入れした小吉。

 時代が令和になっても、作者は何か困ったら小吉にベロ出しをさせるようです。

 

 

 

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 『赤毛のアン』より、物語冒頭で迎えを待つアンです。

 何故赤毛のアンかというと、『夢酔独言』一話目の清書で座敷牢ばっかり描いてたので、全然違う、かわいい女の子とかを描きたくなったからです。

…何で『赤毛のアン』だ…。令和の時代にあまりない選択…。

 はやおきは『赤毛のアン』も好きです。お茶会の事細かなメニューの描写とか。 

 

 

 

2019年12月に描いた絵

 2019年12月に描いた、ペン入れした絵です。

 随時更新。

 新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

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  クリスマスだから、クリスマスの絵です。実は、去年描いた落書きを清書しただけだったりしますが…。

 はやおきはクリスマスの翌日から冬休みなので、いよいよ『夢酔独言』の一話目をペン入れしよう…と息巻いておりましたが、今年の車検にどえらい出費をしてしまったのとか、ネームを約1500ページも書いてそれをペン入れしてどーすんだ、1円にもならないのに…そもそも誰か見てくれるのか?とか急にネガティブがフル作動してしまい、やる気がやヴぁい状態です。冬のせいですかね?

 それはともかく、精神ガタガタでもこれくらいは描けるので、明日から頑張ります。

 

 

 

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  小吉の三分の二身図。

 人体デッサンの本を仕入れたので、もの珍しがって本を見ながら描きました。細部が不自然とは思いますが、生温かい目で見てくださいませ。

 江戸時代の剣術・ケンカが達者な人なので、実際こんな感じだったでしょう。

 

 

 

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 斜めアングルの小吉。

 頭蓋骨の感じだけ何となくわかって描いてるけど、耳はまだ未学習です。

 

 


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 鼻をほじりながらケツを掻く小吉。

 肘を曲げたときの袖の感じがようやくわかってきたけど、デッサン本とは全然関係ないです。

 

 


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 事あるごとに「良い良い」と聞いいていて本屋さんで見かけたので、『モルフォ人体デッサン』という本を仕入れて、それを参考に描いてみました。

 描き終わった直後は「おぉー、何か違うな!」と思いましたが、一日経ったら、いつもの小吉という気もします。

  ウインクしてベロ出してるのは、はやおきが真顔書くの苦手だからです。 

 

 

 

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  マンガ『夢酔独言』百四十七話予告絵。

 勝小吉・信夫妻。

 『夢酔独言』には二人が仲良しだった描写は一切無いので、これは妄想図です。

 

 

 

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  高野長英さん。マンガと全然顔が違いますが、開発中の画像と捉えてください。

 弾圧に遭って亡くなったことや肖像画のイメージで、儚げな人物像を思い描いていましたが、医学・蘭学を精力的に学び、発信し(捕まってからも)、脱獄して逃亡生活をしつつ夜中に麟太郎に会いに来るエピソードを見るに、エネルギッシュで、ちょっと前のめり気味のキャラクターのように思えてきたので、そのへんをデザインに反映させました。

 

 

 

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  マンガ『夢酔独言』百四十六話予告絵。

 小吉を焼いた煙、空へ昇る。

 煙の描写は難しいです。

 手抜きとか言わない。

 

 

 

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 登場人物の顔確認のために描いた絵。精一郎さん。

 男前の設定だが、果たしてそのように描けているか不明。


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 登場人物の顔確認のために描いた絵。忠次郎。

 初めて描いてから年月が経ったのでいい感じになっているのを期待したが、特に変わり映え無しでした。


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  登場人物の顔確認のために描いた絵。源兵衛さん。

 前に描いたのは約3年前ですが、より思い描いていたのに近く描けました。

 モミアゲの形間違えた。

 

 

 

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  小吉と、息子・麟太郎。麟太郎、イヤそうな顔。

 

 


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  座る小吉、下から見た図。多分右足の位置がおかしいですが、まぁいいや。雲の上とかに座ったら、足もここにくるかもしれないし。

 

 

 

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  どっかのお茶屋さんの外壁かなんかにもたれる小吉。風が吹いて、葉っぱやら何やらが降ってくる。

 縁頭(ふちがしら、刀の柄のカバー)のデザインは北斗七星です。

 思い出したようにちゃんと描くシリーズ。とても体力を奪われました。

 

 

 

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  走っている小吉。段差を飛び越えたところ。右手に持っているのは十手(じって)です。

 周りにあるホニャホニャ(エンピツ書きのやつ)は気にしないでください。

 はやおきはアクションを描くのが大好きなんです。

 

 

 

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  14歳、1度目の家出時代の小吉(2度目があります)。

 襦袢に縄を帯代わりにして、腰には刀の代わりに柄杓を差しています。こんな格好なのは、家で序盤で身ぐるみはがされたからです。実際は普通の着物と変わらない形の襦袢だったでしょうが、主人公と判りやすいように、こんなミニ丈です。

 ラフな下書きに、そのままペン入れしました。いつもはここから微調整しまくるのですが、細部をいじるうちに全体のバランスが崩れるのが常なので面倒臭くなっちゃって…。

 

 

 

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  増税前に滑り込みで仕入れたスキャン機械をようやくセッティングして、スキャンしました。説明書通りにやったら出来ました。説明書すごい。

 家出中の少年小吉、東海道のどこかにて。洗ってない手でおむすび食べ中。

 はやおきは木やら山道だけは得意なんです。他の物の描写に落差が発生しそうで怖い。

 

 

 

『夢酔独言』 百四十七話 信と小吉

『夢酔独言』 百四十七話 信と小吉

 

 慶応四年(西暦1868)、夢酔(勝小吉)が『夢酔独言』を執筆してから25年後。

 徳川幕府は瓦解し、時代は明治へ移り変わろうとしていました。勝麟太郎は、妻と母妹を混乱状態の江戸から駿河へのがれさせることを決めます。麟太郎の勝手さを責める妻の民。そのとき、母・信は…。

 

 

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