マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

BS時代劇『小吉の女房2』2021年4月放送!

   BS時代劇『小吉の女房2』2021年4月放送!

 

 2019年1月から全8話が放送されたドラマ『小吉の女房』。その続編となる『小吉の女房2』の制作が開始されました。

 2021年4月より、BSプレミアム・BS4Kにて、毎週金曜20:00~20:43、全7回で放送予定だそうです。

 

 詳細はこちらから↓

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

・『小吉の女房』とは?

 

 勝海舟の母であり、勝小吉の妻である「お信(沢口靖子さん)」が主人公のドラマ。

 脚本の山本むつみさんは、書くにあたって勝小吉の自伝『夢酔独言』を読んでいらっしゃり(かねてより『夢酔独言』の漫画を描きためていたはやおきは、2018年の山本むつみさんの『夢酔独言』紹介記事を新聞で読んでドラマになることを知り、「後出ししたらパクったと思われる…!」と大急ぎでブログを立ち上げて、『小吉の女房』最終話までに130話ムリヤリ公開した)、『夢酔独言』のエピソードも登場します。

 勝小吉役は古田新太さん。勝麟太郎役は鈴木福さんです。

 『夢酔独言』に書かれた小吉をそのまま放送すると、けっこうなゲス野郎になるためか、やや人情厚め方向に微調整されています。

 お信(沢口靖子さん)がホンワカしててとにかくかわいい。

 続編があるってことは、それだけ好評だったってことですねやったー!

 

 

 

 『小吉の女房』最終話は、小吉が37歳で隠居したところまでで、そのとき麟太郎は16歳でした。

 小吉が隠居後「夢酔(むすい)」と改名した後も、摂州へ行って切腹する」と村人を脅して大金をまき上げたり息子・麟太郎の剣術の師匠の島田虎之助さんを吉原にムリヤリ連れて行って飲酒・喫煙を強要したりと、面白エピソードがたくさんあるので、期待したいところですが…。

 

 

 

 NHKの記事から、あらすじ部分を抜粋します。

 

時代は天保の改革。騒がしい世情に加え、小吉が持ち込む厄介ごとに、毎回お信はてんてこまい。更には麟太郎が深川芸者と運命の恋に落ちる!勝家は、今日も騒動続き・・・!

 

 天保の改革は、小吉が隠居する年あたりから本格化した、老中水野忠邦による政策で、小吉もガッツリ引っ掛かって、入江町の家を売って虎の門の息子の同僚の家へ押し込めとなりました。…小吉、ずっと押し込められてないよね…?主人公ではないから、活躍シーンがあるか心配だ…。

 麟太郎が運命の恋に落ちるという「深川芸者」は、勝海舟の妻・民さんのことでしょう。漫画では質屋の娘になっていますが、それはあくまで民さんの実家であって、彼女は芸者でもあったのです。深川芸者かどうかは、調べてないんで分かりませんが。テレビドラマだから、その後麟太郎が浮気しまくるくだりとかは出てこないでしょう。

 

 

 

 『小吉の女房2』の放送が始まりましたら、またリアルタイムで雑な絵で感想を描いたり、ブログで『夢酔独言』と照らし合わせた解説をしたいと思います(めちゃくちゃ大変だけど…)。…『夢酔独言』関係してくるのかな?信は明治3年あたりまで生きてた(うろ覚え)から、そこまではやってくれると思いますが、小吉は1850年で死んじゃうしなあ。

 (ドラマを)お楽しみに!

 

 

 

・オマケ

    江戸時代当時の、「ずぼんぼ」の絵です。

ちゃんと、足の先にシジミがついてる。f:id:hayaoki6:20200719225659j:image

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『夢酔独言』における勝小吉の文章力

    『夢酔独言』が好き過ぎて、たまに何かのきっかけで「『夢酔独言』のここがすごい!」が噴出するときがあるのですが、今回は『夢酔独言』における勝小吉の文章力について、3つの要素で語りたいと思います。

 

※ここで紹介する『夢酔独言』の一節は、平凡社東洋文庫138勝部真長編『夢酔独言』よりの引用です。原文に句読点や濁点・半濁点、「」、送りがなの追加、かなを漢字に改めた箇所やその逆など、読みやすくするための手入れがほどこされています。

 

 

 

  • 一、身内向けに書いたのに面白い
  • 二、勉強ぎらいなのに、文体は革新的
  • 三、文章の組み立てがめちゃくちゃ親切

 

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2020年5月に描いた絵

  2020年5月に描いた、主にペン入れした一枚絵です。

 新しいのが、上に来ます。

 

 

 

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    髪を解いた小吉。

    元の絵を反転さしたり。違う紙に写したりする間に、微妙な仕上がりになってしまった…。

    変ではあるけども、こーゆう髪の毛の描き方が好きです。

 

 

 

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 麟太郎の食べかけアイスをもらって喜ぶ小吉。

 5月9日はアイスの日ということで、描いた絵です。この時代の日本にアイスはありませんが…。

 勝海舟は、日本人で最も早い時期にアイスクリームを食べた一人らしいです。あとは、福沢諭吉とか。

 

 


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  小吉・新太郎・忠次郎の仲良し3人組の4コマ。

 徹夜しようとしてあれこれするけど結局は寝てしまう、というお話。

 無論フィクションです。

 

 

 

『夢酔独言』 三話「勝家に養子入り」

 

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』三話目です。

 小吉が7歳の時の話です。

 男谷家から勝家に養子に行くことになった小吉。しかし、養子に入るには、元服の年齢に達していないといけません。そこで男谷家は、7歳の小吉を17歳に偽装することにします。

 

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2020年4月に描いた絵

 2020年4月に描いた絵です。

 「3月は全然一枚絵を描かなかったな…」と思いましたが、見返すと全然描いてました。

 新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

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    正面から見た、真顔の小吉最新版。

    20代中頃かな。

 

 

 

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  4月12日は「パンの日」だそうで、パンを描きました。

 上から、イワシのサンドイッチヤギのチーズ載せ黒パン(『アルプスの少女ハイジ』に出てくるやつ)、マヨネーズがけ目玉焼きトーストです。

  どれも食べたことはありません。でもとてもロマンチックで、素敵なパンです。

  はやおきはたまにしかパンを食べないのですが、いざ食べる時は、食パンにはマーガリンをこれでもかというほど塗ったくって食べます。マーガリン大好き。

 

 


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  男谷家の男衆四人の描き分けです。描き分け具合を確かめられるよう、全員30歳ぐらいの時の見た目となっています。

 左上から時計回りに、パパさん1番目のお兄ちゃん2番目のお兄ちゃん小吉です。

 

 

 

遺言の日

    もし自分がエンターテイナーだったら、やりたい死の演出がある。

    毎年自分が死んだテイのVTRを作って、最後に死んだはずの自分が登場して、「な〜んだ、生きてんじゃん!」てなる。VTRは毎年撮り直して、常に最新版を用意しておく。

    これを、自分が実際死んだ時に流して、皆を喪失感でいっぱいにしたい。そして、さすが稀代のエンターテイナーって思われたい。

    現実は映像に出演するようなエンターテイナーでないから、出来ないけども。

 

 

 

    理想の小説家もしくは音楽家の死。

    若い頃からバリバリの売れっ子で、常に時代の最先端を走っていた。

    しかし歳を取るにつれ、作風が理解されなくなり、荒れた私生活や突飛な挙動ばかりが話題にのぼる。時代遅れと罵られる。

     不可解なメッセージを親しい人物に残し、失踪する芸術家。そのニュースは少しだけメディアで取り上げられるが、すぐに忘れ去られる。次第に芸術家の存在すら、人々の記憶から消えていく。

    そして数年後、芸術家は遺体となって山奥で発見される。どうやってそこへ辿り着いたのか、足取りは全く不明。奇妙な状況と遺留品。遺体は腐敗が進んでいたが、遺作を持っていた。

    翌年、遺作は作品として世に出され、大ヒットする。芸術家は再び評価され、後世まで語り継がれる…。

 

 

 

    …などという妄想をしました。

    芸術家なら、理想の芸術家の最期を思い描いたりするものです。

 

 

 

『夢酔独言』 二話「古傷のゆえん」

  勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』二話目です。

 主人公の小吉が、5歳の時の話です。

  近所の子供と凧ゲンカをして、負かした小吉。子供同士のケンカになって相手にケガをさせた小吉は、怒った父親に「 頭をぶちやぶられ(原作ママ)」ます。

 

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