マンガ『夢酔独言』の十一~二十五話までが、ここから読めます。
小吉が13~14歳までのお話です。十一話が13歳の時のプロローグ(前置き)で、十二~二十五話が、14歳の4ヶ月間の家出エピソードになっています。
各話短いあらすじ付き。
・十一話 婿いじめ
13歳の秋、兄・彦四郎が赴任先の信州へ帰ったため、晴れて自由の身になった小吉。家庭内自炊を始めるも、姑の婆殿と反りが合わず、悩む日々。
・十二話 江戸から上方へ一人旅
小吉は14歳の5月28日、家の金を盗み、上方(かみがた=京都方面)を目指し独り旅立つ。が、道中で出会った二人組に身ぐるみをはがされ、無一文になってしまう。
・十三話 はじめての物乞い&野宿
盗人に何もかも取られ、襦袢一枚になってしまった小吉。浜松の村で、物乞い初体験です。
・十四話 生米は焚かなきゃ食えない
物乞いをして銭や米をもらう小吉だが、生米はそのままでは食べられない。炊いた飯をもらえると行った村方では、字が読めないせいで散々な目にあう。
物乞い仲間に、米の焚き方を教わります。
・十五話 御師の家へ行く
伊勢で知り合った物乞いに、伊勢参りをもてなしてくれるという「御師(おんし)」の話を聞く小吉。さっそく行ってみるが…。
・十六話 おれは侍よりうまく乗るぜ
府中のある所で小吉が寝ていると、侍たちが馬乗りの稽古を始める。それを見ていた小吉は、侍たちがあまりに下手なのでつい笑ってしまい、馬子たちに叱られるが…。
・十七話 どうせ奉公するなら公家がいい
中年の与力(よりき)に拾われた小吉。「この家で辛抱(奉公)しろ」と言う与力に、「こんな家で辛抱していても何にもならない」と逃げだす。
・十八話 行き倒れる
熱を出し、道ばたに行き倒れた小吉。小吉に救いの手を差し伸べたのは、近所の寺の坊主だった。
・十九話 上方はいかぬところ
病み上がりの状態で旅を続ける小吉に、「江戸へ帰れ」と忠告する人物が現れる。
・二十話崖のそばで寝る
世話をしてくれた親方と府中で別れ、ぶれぶら旅を続ける小吉。ある晩崖のそばで寝るが、当然落ちる。
・二十一話 崖から落ちても狼には食われない
崖から落ちて、金玉を打った小吉。それでも旅を続けるが…。
・二十二話 小吉、漁師になる
小田原の漁師に拾われ、住み込みで働く小吉。「おらが所の子になれ」と言われ、江戸へ帰る決心をする。
・二十三話 またまた逃亡
真夜中、弁当、着物、銭を盗んで漁師の家を逃げ出す小吉。酒匂川を渡り、鈴が森を抜け、高輪に辿り着く。
・二十四話 家に帰る
高輪を出た小吉は、愛宕山、両国橋、回向院に潜伏する。
・二十五話 十四歳で隠居は早い
江戸の家に帰った小吉は、疲れのあまり寝て過ごす。医者に金玉の化膿を隠すが、悪化して居起きも出来なくなってしまう。
- ・十一話 婿いじめ
- ・十二話 江戸から上方へ一人旅
- ・十三話 はじめての物乞い&野宿
- ・十四話 生米は焚かなきゃ食えない
- ・十五話 御師の家へ行く
- ・十六話 おれは侍よりうまく乗るぜ
- ・十七話 どうせ奉公するなら公家がいい
- ・十八話 行き倒れる
- ・十九話 上方はいかぬところ
- ・二十話崖のそばで寝る
- ・二十一話 崖から落ちても狼には食われない
- ・二十二話 小吉、漁師になる
- ・二十三話 またまた逃亡
- ・二十四話 家に帰る
- ・二十五話 十四歳で隠居は早い
二十六話から、小吉16歳、「青春編」が始まります。小吉がケンカに道場破り、吉原通いに明け暮れ、兄・彦四郎のお供で信州まで行って検地をします。
二十六話「自分の名前が書けない」はこちらから。