マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『夢酔独言』 七十二話 犬に食われた息子

『夢酔独言』 七十二話 犬に食われた息子

 

  勝小吉30歳、息子・麟太郎9歳。

 習い事に行く道中で、麟太郎が犬に噛まれました。

 塾近所の家で手当てを受ける麟太郎の元へ、小吉が駆けつけます。

 手術のために駕籠で家に帰る小吉と麟太郎。傷は縫いましたが、命の保証はないと医者に言われ…。

 

f:id:hayaoki6:20181209194958j:image

 


f:id:hayaoki6:20181209194940j:image
f:id:hayaoki6:20181209195005j:image
f:id:hayaoki6:20181209194943j:image
f:id:hayaoki6:20181209195008j:image
f:id:hayaoki6:20181209195001j:image
f:id:hayaoki6:20181209194954j:image
f:id:hayaoki6:20181209195011j:image
f:id:hayaoki6:20181209194951j:image
f:id:hayaoki6:20181209194947j:image

 

 其時は、花町の仕事師八五郎がといふ者が内へ上て(あげて)、いろゝゝ世話をして呉た。おれは内に寝ていたが、知らして来たから、飛んで八五郎が所へいつた。

 

 今回のエピソード、『夢酔独言』のなかで一番有名で、勝海舟のドラマとかではよく出るくだりらしいんですが、私は原作を読むまで知りませんでした。そもそも、勝海舟のドラマを観たことがない…。

 

 というわけで、麟太郎が9歳にして大ピンチですが、噛まれた場所が絵的に表現しづらくて、困りました。小吉も崖から落ちて金玉を打っています。

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

 小吉が17歳の時、信州での捕り物で、マンガでは省きましたが、狼藉者の金玉を取って捕まえたというくだりもあって、今よりずっと守りが薄かったのかもしれませんね。

 

 息子は蒲団を積で夫(それ)に寄かゝつていたから、前をまくつてみたら玉が下りていた故、幸ひ外科の成田といふがきているから、「命は助かるか」と尋ねたら、六ヶ敷(むつかしく)いふから、先(まず)息子をひどくしかつてやつたら、夫(それ)で気がしつかりとした容子(ようす)故に、かごで内へ連てきて、篠田といふ外科を地主が呼で頼んだから、きづ口を縫つたが、医者が振へているから、おれが刀を抜て、枕元へ立て置て、りきんだから、息子が少しも泣かなかつた故、漸々縫て仕舞たから、容子を聞たら、「命は今晩にも受合はできぬ」といつた…

 

 瀕死の息子に対する小吉の対処がワイルド過ぎる…。

 

 このお話では、冒頭3ページが、五十七話とほぼ同じ構成となっております。五十七話では息子として駆けつけましたが、七十二話では父親として駆けつけています。表情や挙動が変化しているので、併せてどうぞ。

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

 

七十三話「命は今晩にも受け合えぬ」に続きます。

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

 

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 歴史漫画へ
にほんブログ村