『夢酔独言』 六十九話 小吉、人間を切る
友達に話を持ちかけられ、処刑人・山田浅右衛門の弟子になった小吉。浅右衛門の弟子になれば、斬首した後に残った胴体で、試し切りが出来るという…。
どじょう鍋おいしそう。
首切り浅右衛門というのは、ざっくりマンガの解説のとおりです。一人の「山田浅右衛門」がいたというわけでなく、山田家で代々試し切りや処刑の役を担った人が、「山田浅右衛門」を受け継いでいました。平和な江戸時代にあって、刀で切る技術のエキスパートです。そんな人に無役旗本の小吉が、弟子入りとかできるのかよ?と思いますが…。
原作の該当箇所はこちら。
夫(それ)から浅右衛門の弟子になつて、土段切りをして遊んだ。
「遊んだ」というのは仕事以外のことをしていたというニュアンスで、「試し切り楽しい!わーい」という意味ではありません。
後半では、地主さんに土地をタダ借りしている人たちから土地代を徴収です。マンガでは集合住宅の一般人(=長屋の町人)から取り立てていますが、地主さんも武士のようですし、借りている人もみんな武士だったんじゃないかと思います。
次回、七十話「地主ともめてお引っ越し(仮)」に続きます。
展開が早すぎる。