浮世絵アート 浮世絵に登場する例の箱を作ってみた
皆様は、「浮世絵に登場する例の箱」というのをご存知でしょうか。
これです(後ろに物騒なモノが写り込んでるけどお気になさらず)。
はやおきは何冊か江戸時代の和綴じ本を持っているのですが、家の中を描いた図にたまに登場するのが、この要らない紙をペタペタ貼りつけた箱。いわゆる「もったいない精神」の産物なんでしょうが、私は一目見た時から「かっちょええー!」と思っていました。
英字新聞のコラージュみたいな格好良さを感じたのです。
で、このたび、
漫画がひと段落した→部屋を片付けよう→CDが床に置きっぱなしだ→CD入れを買おう→買った→デコろう
ということで、「例の箱」を作ってみました!
※なお、ここに登場する絵は絵草子とか和綴じ本の挿し絵なのですが、分かりにくいので広義に「浮世絵」と呼びます。フルカラーの浮世絵はむっちゃ高い。
・用意する物
デコりたい箱及び入れ物、デコる紙類、ハサミ、木工用ボンド、墨汁
ここには写ってないけど後で使った物:コピー用紙、筆、カッター
100円ショップで買った木箱。
左:『夢酔独言』資料に仕入れた本所絵図
右:はやおきの中で「最も高いクオリティーが約束された絵草子」『童謠 妙々車』
『妙々車』の巻末広告。こういうのは、小さく切って使いやすい。
左端の「せんき(疝気)の妙薬」は腰痛・腹痛の薬、その下の「おしろいぱっちり」は白粉です。
本所絵図。
程よくカラー。
↓
以前「ずぼんぼ」を作った時にあり余った和紙コピー用紙に、先ほどのモノをコピー(普通のコピー用紙でもOK)。
↓
&カット。
そして箱を墨汁で箱を黒塗り。これはお好みで。
30分で塗れて、1時間で乾きます。
さらに使えそうな部分を細かくカット。いざ、貼り付け!
↓
(※製作途中写真は、余裕がなくて撮れませんでしたm(_ _)m)
↓
完成~!
・ポイント
文字の大きいものや小さいもの、絵入りのもの、広告など、ランダムに配置
まっすぐじゃなくてもいい
下地が見えてもいい
クマちゃん。熊の部分だけを切り取って、建物の間から出しました。
はみ出したり、中に貼ってもグッド。
コラージュなので、気に入らなかったら何回でも貼り直せます。
とりあえず自分が作りたくて作りましたが、やる気があったら、コピーしたのと(ほぼ)同じページをスキャンして、誰でも作れるように記事に載せるかもしれません。
・オマケ
今回お手本にした箱ですが、『童謠 妙々車』の中に同じような構図で計3回登場します。出てくるたび変わって、最後は別物になります。諸行無常…。
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