和柄コレクション 道具②
今回は、はやおきが手元に持っている道具模様の布を紹介します。いずれも明治~大正時代の貴重な古布です。
・達磨(だるま)
玩具のダルマです。なんか手みたいなのが付いてますが、古典和柄の世界では、たまにちょくちょく、モノの両端に、ヒモと玉を付けるという謎のトレンドがあります。ヤジロベエとか、でんでん太鼓をイメージしたものと捉えてください。
・茶道具尽くし
茶せん、五徳、棗(抹茶を収納する蓋つき器)、目鐶(茶釜を上げ下ろしするときに付ける道具)など、茶道具がちりばめられています。アクセントの七宝と花模様がかわいい。
・玩具尽くし
達磨、鳩車、春駒(馬の頭)、鞠、張り子の牛などのおもちゃ尽くしです。
・琴柱(ことじ)
この虫みたいなのが、琴柱です。琴柱とは、琴の弦を支えて、音を調節する道具。弦をピンと張らせるための道具なので、当然硬い素材で出来てるんですが、アメンボみたいに細長くして、松葉のようにくにゃっと曲げた模様もあります。発想の柔軟さは琴柱の柔軟さ。
・菊に錨(いかり)
西洋のイカリでなくて、和風のイカリです。和イカリは模様にするとカッコいいので好きです。なぜ菊と組み合わせたかは謎。
基本藍染めなのですが、すこし灰色がかっていて、布自体がきれいです。
・やじろべえ
大きい方のヤジロベエに付いてるのは、柳か何かかな…?とりあえずゴージャスにしたかった説が、個人的に有力。
・団扇と扇
背景の模様は分銅つなぎですが、ここは網とか水面とか、涼しさをあらわしていると捉えるのがロマン。雪輪型にカットしてあるうちわはフィクションか、ノンフィクションか…。
今回から、スマートフォンで写真を補正する術を覚えたので、今までよりだいぶいい感じになりました。
道具模様、まだまだ続きます。
その1はこちら。↓