マンガで読める『夢酔独言』

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勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

和柄コレクション 水仙

和柄コレクション 水仙

 

 水仙(すいせん)は、冬に可憐な花を咲かせる植物。名前の由来は、「水にある仙人を水仙」という中国の古典から取ったと言われています。原産国はスペイン、ポルトガルなどの地中海。中国を経て日本にやって来ました。

 和柄ではあまり無いイメージですが、家紋になっていたり、江戸中期の藍九谷様式と呼ばれる古伊万里によく見られます。私はこの藍九谷のデフォルメされた水仙が好きなので、この記事では、藍九谷の水仙を中心にご紹介します。

 

 

 

・藍九谷様式中皿 花唐草に水仙f:id:hayaoki6:20190125113740j:image

 


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 藍九谷様式の絵付けの特徴として、中心に植木や花を描くというのがあります。そのモチーフは、大抵が上下がはっきりしているもの(この写真なら、水仙が生えている方が下になります)。器のデザインとしては、360度どの角度から見ても鑑賞できるのが優秀ですが、器の中に、ぽんと草花を摘んで置いたようなデザインが素敵なのです。

 また、藍九谷様式は江戸中期特有のものなのですが、周りの花唐草も、洗練されていない、抽象と写実が混じったような、独特なテイストとなっています。

 

・藍九谷様式 水仙
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 これは、何かの図録で見たものです。デフォルメされた模様が多い中、比較的リアルな水仙

 

消しゴムはんこ 水仙
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 デフォルメはしていますが、植物としての水仙です。

 

・藍九谷様式 水仙ラインダンス
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 藍九谷様式の皿の中心に見られるもの。これが描かれているだけで、器の値段が上がるので手が出ません。皿にはひとつだけですが、何個も並べてもかわいい。