マンガで読める『夢酔独言』

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勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『夢酔独言』 四十話 刀の長さ比べ

『夢酔独言』 四十話 刀の長さ比べ

 

 江戸・本所界隈で幅を利かせる小吉。それを良く思わない小林隼太は、小野兼吉という男をけしかけ、小吉と剣術試合をさせようとする。小吉を訪ね、長刀自慢をする兼吉。それに対し、小吉は…。

 

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 冒頭の小吉の身長は適当です。今考えると、150センチ以上はあったと思います。適当ですが。

 

…いろゝゝはなしをしていると、兼(小野兼吉)めが大そうな事斗り(ばかり)ぬかし、手前の刀を見せて、長ひのを高慢をいゝおるから、聞ていたら、「十万石の内にて、この位の刀をさす者なゐ。私斗りだ」といふから、刀を取てみたら、相州物にて、二尺九寸ある故ほめてやつたら、猶々(なおなお)高慢をぬかすから、そこでおれの差料を見せたが、平山先生より貰た三尺二寸の刀故、兼吉めが大きにひるみおつたから、つけこんで高慢をいゝ返してやつた。

   高慢というのは、辞書では「思い上がって人をあなどること」とありますが、『夢酔独言』では、自慢とか、自賛の意味で使われます。今時だと自慢自体がNGのようなところがありますが、小吉があけっぴろげに「自慢してやった!」と言っているのは、逆にすがすがしいです。

 刀の長さの比べ合いというのは、現代で腕時計とか、車の自慢をするような感覚だったんですかね?

 

 『夢酔独言』では、平山行蔵先生のことは、ここで初めて出てきます。

 

四十一話に続きます。

musuidokugen.hatenablog.com

 

 

 

 

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