マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『夢酔独言』における勝小吉の文章力

    『夢酔独言』が好き過ぎて、たまに何かのきっかけで「『夢酔独言』のここがすごい!」が噴出するときがあるのですが、今回は『夢酔独言』における勝小吉の文章力について、3つの要素で語りたいと思います。

 

※ここで紹介する『夢酔独言』の一節は、平凡社東洋文庫138勝部真長編『夢酔独言』よりの引用です。原文に句読点や濁点・半濁点、「」、送りがなの追加、かなを漢字に改めた箇所やその逆など、読みやすくするための手入れがほどこされています。

 

 

 

  • 一、身内向けに書いたのに面白い
  • 二、勉強ぎらいなのに、文体は革新的
  • 三、文章の組み立てがめちゃくちゃ親切

 

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2020年5月に描いた絵

  2020年5月に描いた、主にペン入れした一枚絵です。

 新しいのが、上に来ます。

 

 

 

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    髪を解いた小吉。

    元の絵を反転さしたり。違う紙に写したりする間に、微妙な仕上がりになってしまった…。

    変ではあるけども、こーゆう髪の毛の描き方が好きです。

 

 

 

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 麟太郎の食べかけアイスをもらって喜ぶ小吉。

 5月9日はアイスの日ということで、描いた絵です。この時代の日本にアイスはありませんが…。

 勝海舟は、日本人で最も早い時期にアイスクリームを食べた一人らしいです。あとは、福沢諭吉とか。

 

 


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  小吉・新太郎・忠次郎の仲良し3人組の4コマ。

 徹夜しようとしてあれこれするけど結局は寝てしまう、というお話。

 無論フィクションです。

 

 

 

唐獅子の羽織の小吉

※このページはカラーイラスト収納場所です。

 

 

 

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 唐獅子の羽織の小吉(2020,5,27)

 

  唐獅子の模様は、筒描き(つつがき)という染色技法で描かれているイメージです。筒に入れた糊を布地に絞って模様を描いてから染色するので、糊を置いた部分は白く残ります。

 背景の黒いのは角字(かくじ)といって、半纏の裾とかに書かれているカクカクした字体です。角字について何となくしか知らなかったのでこのたび調べたのですが、とにかく全然スペースが空かないようにするために、例えば「十」のような四隅がスカスカの字でも、棒を伸ばしてどうにか四角く納めるらしいのが面白かったです。一応「夢酔独言」と書いてあります。

 スキャンするといつも色がトんでしまうのですが、今回は綺麗に色が出ました。

 

 

 

 ※続きは、過去に描いた絵です。

 

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 モノクロ小吉(2020,5,11)

 

  コピック(画材)のW(ウォームグレー)の濃淡で色付けしました。

 後でスキャンすることをすっかり忘れていたので、すっかり色飛びしていますが、もう一段淡い色から塗り始めました。

 実を言うと、この角度の顔が、一番簡単に描けます。

 

 

 

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 小吉・平蔵親子(2020,5,7)

 

 幼い頃の小吉と、父親の男谷平蔵さんです。

 小吉は、平蔵さんが四十歳を越えてからの子供でした。

 発作的に漫画以外の絵が描きたくなり輪郭線までペン入れしましたが、色を塗る段になってこんなことをしている場合じゃないと我に返り、とはいえ色を塗りかけているので、大急ぎで塗ってしまいました。

 肌色が土気色になってしまうときは、上から赤やピンクを置いて薄く延ばすと、血色がよくなります。

 

 

 


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江戸時代のスピノサウルス(2020,4,30)
 

  何を隠そう、はやおきは恐竜が好きです。

 Twitterにてスピノサウルスの新情報が見つかったとかで話題になっていたので、スピノサウルスを描きました。スピノサウルスはスレンダーだけど小さすぎず、背中のアレ(名称は知らない)がカッコいいです。

 新情報というのは、従来は陸上で生活していると思われていたのが、水棲生活を送っていた可能性が高いというもの。絵のスピノサウルスはこんなですが、実際はもっと、泳ぐに適した身体をしていました。在りし日の憧憬としてのスピノサウルスとお考えください。そのワリに、新説にのっとって毛とか生やしてますが描きたかったのでしょうがないです。

 

 江戸時代にスピノサウルスがいたらという絵です。オランダから輸入され大名の手に渡り、神社に奉納されました。参道を、野次馬がぞろぞろついて歩いたそうです。

 

 スキャンすると、いつもながらとても色がトびます。右が、紙を撮影したものです。

 

 

 

 

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 猛獣小吉(2020,3,18)

 

 「猛獣注意」の看板的な小吉です。

 手元にある江戸時代の絵本で、輪郭線より黒ベタが濃いものがあって、主線をグレーにしたら浮世絵っぽくなるぜ!と思ってそうしました。

 縄は8割程度の厳格さで描くと、それっぽく見えると学びました。ガチガチに描こうとすると、不自然になります。

 元の絵には手が入ってなかったんですが、手がないと縛られて喜んでるみたいだったので、手を付け足しました。

 

 

  

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 麟太郎を持ち上げる小吉(2020,3,12)

 

 3月12日は、新暦換算での勝海舟の誕生日らしいです。

 というわけで、去年描いた絵に色を付けました。

 絵の麟太郎は3歳ぐらい。実際にはこの年頃まで麟太郎と小吉は顔を合わせたことがなく、知らないおじさんに持ち上げられて、イヤそうな顔をしています。

 

 

 

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 サボテンと着物(2020,3,10)

 

 江戸時代の園芸ブームで、サボテンも浮世絵に登場することがあります。

 江戸時代にもサボテンがあったことを知った当時、「侍とサボテンを組み合わせたら格好いいぜ!侍は西部劇で言う保安官みたいなものだからな!」などと因果関係が不明なことを思ったものですが、この度ようやく実現に至りました。

 前日と同じく、コピックで着色しました。かねてよりハッキリクッキリした漫画チックな色付けがしたかったので、本望です。

   

 

 

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 杉林の小吉(2020,3,9)

   初めてコピックという(カラーの筆ペンとマジックの中間のような)画材を使って描きました。

 21歳の時、三島の夜の杉林を歩く小吉です。

  

 

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 佐久間象山先生(2019,12,10)

  幕末の儒学者。おヒゲがトレードマーク。勝海舟の師匠らしいが、海舟の回顧トークからは尊敬の念があんまり感じられないでお馴染み。

 マンガではキャラ付けのため髪はツートンで、マゲにはおリボンが付いています。

 

 

 

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幕末の写真に写ってそうな日本人(2019,12,2)

 タイトルの通りです。どれだけリアルに人を描けるかをやってみました。

 

 

 

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格好いいだけで実用性のない刀の抜き方(2019,8,30)

 

 刀の抜き方の変則その2です。

 タイトル通りの代物です。

 服を着ていないのは、袖があると刀がよく見えないからです。

 初めて、ちゃんと筋肉資料を見ながら描きました。美術書系でもあるのですが、情報がいっぱいあってパニック起こしそうなので、筋トレ雑誌を参考にしました。いろんなアングルとか、解剖図みたいなのもあっていいです。筋トレも出来て一石二鳥。

 半分分かってないまま描いたので、骨格が変とか、実在しない筋肉が映り込んでいるとかいった事態が想定されますが、気にしないでください。何回か描くうちに、上手くなるでしょう。

 
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 ほとんど見えていませんが、目貫(めぬき、刀の柄を固定し、装飾する金具)は天使です。江戸末期には、絵双紙なんかに天使が描かれていましたから、ありえなくもないはず。

  

 

 

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変わり刀を抜く小吉図(2019,8,26)

 

 

 「何か変わったアングル・ポーズを描きたい病」を発症して描いた絵です。

 下絵・ペン入れ・色塗りにそれぞれ1時間ぐらいかかりました…つまりあんまり時間をかけずに描いた絵です。

 イメージは月岡芳年(幕末~明治期に活躍したキレッキレな画風の浮世絵師。お調べになる際は、グロテスクな作品もあるのでご注意ください)が描くようなポーズと着物のはためき…だったんですが似ても似つかない仕上がりです。

 一応カラー絵には違いないってことで。

 

 

 

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 勝小吉インスパイアード古九谷(2019,8,15)

 

 

 九谷焼には「青手(あおで)」という、青色を主とした様式があります。青色だけでなく、緑、紫、黄色が使われています。

 はやおきは実物は見たことはありません。写真でたまに見かけても、「どぎつい配色だなあ」くらいにしか思っていませんでした。

 最近初めて一部をズームした写真を見たのですが、背景に、細かくびっしり幾何学模様が描かれていたのです。しかも、こてこての「和風」という感じではなくて、水玉!それで急に好感を持ってしまって、描いたのがこちらの絵です。

 着物の柄は古九谷のものですが、配色は西洋風にしました。チョコレートか、クッキーの包装紙のイメージです。

 

 

 

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勝小吉in厠with下駄(2019,7,25)

 

 7月22日は「下駄の日」ということで、下駄にちなんだ絵、その清書です。

「下駄見て!」ってポーズ&構図です。

 なぜ厠(かわや=トイレ)かというと、江戸時代のトイレは下駄をはいて用を足したので、そのイメージです。ただし、下駄はよそ行き用の小ぎれいなやつで、撮影用なんで、便器にはフタがしてあります。

 着物の柄は、浮世絵の中でたまに見る、はやおきお気に入りの模様です。模様の意味は不明ですが、いろんなバリエーションがあります。最初は「わーい!」と思ってましたが、1時間ぐらい同じ模様描いてたら、さすがに飽きました。

 


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勝小吉インスパイアード牡丹獅子(2019,5,20)

 

 和柄コレクションの牡丹特集から、一枚絵に。

 色が飛ぶから、絵を撮影した画像です。

 たまには普段選ばない色をと思い、牡丹は紫にしました。

 浮世絵とかアニメみたいな、シャッキリハッキリした色付けが好きなので、それを目指して毎度色塗りしていましたが、結局、じわじわ塗っていくのが性に合ってるし巧く見えると気が付きました。あと、この間のいろいろ試し描きはめちゃめちゃ有効だった。

 小吉の服は、筒描き(つつがき)っぽくしました。筒から絞り出した糊で図案を描いてから染める技法で、模様が白く残ります。

 

  

 

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 いろいろ試し塗り:小吉の朝百態(2019,5,17)

 

 

  疲れてひっくり返っていた時に、お茶濁しで寝てる小吉を落書きしたのに着想を得て描きました。当然ながら、百態もはありません。最初は統一しつつ変調させて塗ろうと思ったのですが、速攻で飽きて、色んな塗り方の実験場になりました。

 スキャンしたのですが、機械がボロなため3割ぐらい色が飛んでしまったため、写真です。

 以下、各所アップです。

 

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左上から、

モテモテで引き止められる(本人談)

顔を洗う

目やにをいじりながら歯磨き

無駄毛処理済み

トイレに行く。

この辺りまで、真面目にセピア調でまとめようとしていました。


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お味噌汁をすする。

ここから、試行錯誤をしだす。

水彩着色っぽくしたら、すごく瑞々しくなりました。


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あくびをする。

ペン画調。


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目覚める。


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左から、

袴をはき、刀を差す

くしゃみ

出発。

 

 

 

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多色刷り 消しゴムはんこ 『夢酔独言』タイトルロゴと勝小吉(2019,4,11)

 

 

 タイトルそのまんまです。消しゴムはんこでどれだけ手の込んだものを作れるか?にチャレンジしました。結果、手間はかかるけどあまり感慨は無い…ハンコならもっとハンコらしく、絵っぽいなら手描きがいいや…と思いました。5つハンコを作って13色、色を変える度判を替えて、ずれないようにして…。本当に手間と神経はかかりましたが、それらに見合うほどの絵かというとそうでもない…。

 でも、浮世絵っぽい空のグラデーションと、一度やってみたかったアニメっぽい陰影を付けられたのは満足です。

 

 

 

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本所男伊達 勝小吉(2019,3,30)

 

 浮世絵絵っぽい配色&モチーフにアルファベットを組み合わせた絵。白をいっぱい残すことで、スマートに仕上げました。扇面の中の色と、刀の鞘の氷裂模様はかなりうまく再現できました。

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 着物の柄のモデルをしてくれたのは、こちらの布。江戸時代の素敵な木綿更紗です。これの上に紙を置いて、上から模様をなぞるというドアナログ作業で写しました。

 トレース台という、発光する台の上に置いて、光に透かすのですが、布目が粗くて大変でした。逆光状態になって、模様が全然見えなくて…。

 

 

 

 

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麟太郎編予告浮世絵風イラスト 島田虎之助バージョン(2019,3,8) 

  歌川国芳とか国貞とかの、江戸後期の浮世絵っぽいセルリアンブルー、オレンジ、卵色、黒をメインにしたイラストです。

 島田虎之助は名前に「虎」が入ってるからトラっぽいキャラクターデザインなんだ!とかねてより熱弁していましたが、こんな感じのイメージです。ちょんまげは額より上が狭いほど格好良く見えると思う。

 『夢酔独言』の主要人物には、それぞれイメージする動物がいます。主人公の小吉は馬、小吉の息子・麟太郎はイルカです。

 

 

 

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面頬with勝小吉(2019,2,13)

 面頬というマスクを装着した小吉。ベルトとかピアスとかアルファベットも織り交ぜた、時代考証無法地帯。小吉は月代を剃ったちょんまげスタイルが格好いいんだ!

『夢酔独言』 三話「勝家に養子入り」

 

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』三話目です。

 小吉が7歳の時の話です。

 男谷家から勝家に養子に行くことになった小吉。しかし、養子に入るには、元服の年齢に達していないといけません。そこで男谷家は、7歳の小吉を17歳に偽装することにします。

 

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2020年4月に描いた絵

 2020年4月に描いた絵です。

 「3月は全然一枚絵を描かなかったな…」と思いましたが、見返すと全然描いてました。

 新しい絵が、上に来ます。

 

 

 

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    正面から見た、真顔の小吉最新版。

    20代中頃かな。

 

 

 

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  4月12日は「パンの日」だそうで、パンを描きました。

 上から、イワシのサンドイッチヤギのチーズ載せ黒パン(『アルプスの少女ハイジ』に出てくるやつ)、マヨネーズがけ目玉焼きトーストです。

  どれも食べたことはありません。でもとてもロマンチックで、素敵なパンです。

  はやおきはたまにしかパンを食べないのですが、いざ食べる時は、食パンにはマーガリンをこれでもかというほど塗ったくって食べます。マーガリン大好き。

 

 


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  男谷家の男衆四人の描き分けです。描き分け具合を確かめられるよう、全員30歳ぐらいの時の見た目となっています。

 左上から時計回りに、パパさん1番目のお兄ちゃん2番目のお兄ちゃん小吉です。

 

 

 

遺言の日

    もし自分がエンターテイナーだったら、やりたい死の演出がある。

    毎年自分が死んだテイのVTRを作って、最後に死んだはずの自分が登場して、「な〜んだ、生きてんじゃん!」てなる。VTRは毎年撮り直して、常に最新版を用意しておく。

    これを、自分が実際死んだ時に流して、皆を喪失感でいっぱいにしたい。そして、さすが稀代のエンターテイナーって思われたい。

    現実は映像に出演するようなエンターテイナーでないから、出来ないけども。

 

 

 

    理想の小説家もしくは音楽家の死。

    若い頃からバリバリの売れっ子で、常に時代の最先端を走っていた。

    しかし歳を取るにつれ、作風が理解されなくなり、荒れた私生活や突飛な挙動ばかりが話題にのぼる。時代遅れと罵られる。

     不可解なメッセージを親しい人物に残し、失踪する芸術家。そのニュースは少しだけメディアで取り上げられるが、すぐに忘れ去られる。次第に芸術家の存在すら、人々の記憶から消えていく。

    そして数年後、芸術家は遺体となって山奥で発見される。どうやってそこへ辿り着いたのか、足取りは全く不明。奇妙な状況と遺留品。遺体は腐敗が進んでいたが、遺作を持っていた。

    翌年、遺作は作品として世に出され、大ヒットする。芸術家は再び評価され、後世まで語り継がれる…。

 

 

 

    …などという妄想をしました。

    芸術家なら、理想の芸術家の最期を思い描いたりするものです。