マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

和柄

和柄コレクション 宝尽くし 種類と見分け方

「宝尽くし(たからづくし)」とは、宝物など、めでたいモチーフを集めた和柄です。 この記事では、宝尽くしの定番のモチーフサンプルをいっぱい紹介します。どこかで宝尽くしを見かけたときに、何のモチーフか判断できる助けになれば幸いです。 こちらの小…

和柄コレクション 菊の和柄

和柄コレクション 菊の和柄 菊は中国原産の花で、平安時代頃、薬用・観賞用として日本に伝来しました。 菊のモチーフとして最も有名なのは、天室の家紋でしょう。これは、鎌倉時代、後鳥羽上皇がその形を気に入って決めたもので、こんにちまで受け継がれてい…

和柄コレクション 型紙摺印判の幾何学模様と小紋

和柄コレクション 型紙摺印判の幾何学模様と小紋 「型紙摺印判(かたがみすりいんばん)」とは、江戸時代中期に行われた、古伊万里の絵付け技法です。 模様部分を切り抜いた型紙を器に当て、上から「呉須(ごす)」という顔料を乗せます。すると型紙に空けた…

和柄コレクション 雨竜(あまりょう)

「雨竜(あまりょう)」とは、龍の一種ですが、一般的にイメージするような、角や鱗がある龍ではありません。また、着物の模様として、基本デフォルメされた状態で描かれます。 雨竜は、鬣(たてがみ)があって体は長く、基本的には龍らしい姿をしています。…

和柄コレクション 牡丹(ボタン)

牡丹は中国原産の花で、聖武天皇の時代に渡来したと言われ、古くは『枕草子』に名前が登場します。庶民の園芸用として普及したのは江戸時代で、それまでは主に貴族や寺院によって栽培されてきました。 もともとは薬用として輸入されましたが、花の美しさから…

和柄コレクション 桜の和柄 いろいろな種類と組み合わせのパターン

和柄コレクション 桜の和柄 いろいろな種類と組み合わせのパターン 春の和柄の代表格、桜。単体でも、他のモチーフと組み合わせても使われる万能選手です。 この記事では、桜単体の形いろいろと、他のモチーフとの組み合わせの例を、主に古典和柄の再現で紹…

和柄コレクション 春の野草

和柄コレクション 春の野草 春の和柄といえば、桜や藤、牡丹がメジャーですが、タンポポやスミレなど、野草類の和柄もあります。図案化された模様として使われたり、春の風景として、蝶と組み合わされたりもします。この記事では、浮世絵の中の着物に使われ…

和柄コレクション 桜の和柄① 古典 

今週のお題「桜」 和柄コレクション 桜の和柄① 古典 和柄の代表格のひとつ、桜。春の季語ですが、春に限らず、また男女問わず、さまざまな模様やモチーフと組み合わされます。 この記事では、絵草子、古伊万里、型染木綿など、江戸~明治時代の古い物に描か…

和柄コレクション 馬・馬具(轡)

和柄コレクション 馬・馬具(轡) 馬は、勇ましさや俊敏さ、神聖さを表す和柄です。健やかな成長を願って、男の子の着物にも使われました。 着物の柄としては、よく桜と組み合わされます。 また、形の面白さもあって、馬具の一種・轡(くつわ)も模様になっ…

和柄コレクション 梅②

和柄コレクション 梅② 梅の和柄特集その2です。組み合わせや変わり種の梅模様・「梅に鶯」、「梅抱き雀」、「裏梅」、「梅青海波」を紹介します。 ・型紙摺印判、梅に鶯 まんじゅう菊ならぬ、まんじゅう梅です。ウグイスが2羽飛んでいます。真ん中辺りにあ…

和柄コレクション 梅①

和柄コレクション 梅① 梅は、春を表す和柄です。梅と言えば、古くは菅原道真がかわいがっていた京都の庭の梅が、道真の左遷先の太宰府まで飛んできた「飛梅」が有名ですね。おめでたい「松竹梅」のひとつでもあり、蘭、竹、菊とともに、君子に例えられる植物…

和柄コレクション 水仙

和柄コレクション 水仙 水仙(すいせん)は、冬に可憐な花を咲かせる植物。名前の由来は、「水にある仙人を水仙」という中国の古典から取ったと言われています。原産国はスペイン、ポルトガルなどの地中海。中国を経て日本にやって来ました。 和柄ではあまり…

和柄コレクション 宝尽くし

和柄コレクション 宝尽くし おめでたい和柄といえば、「宝尽くし」。さまざまな縁起物を詰め込んだ模様です。 江戸~大正時代の型染サンプルと消しゴムはんこ、それぞれの宝物の解説付き。 ・地白型染木綿、宝尽くし 江戸~明治時代初期の型染木綿です。 宝…

和柄コレクション お正月模様の和更紗・型染・古伊万里

和柄コレクション 正月模様の和更紗・型染・古伊万里 明けましておめでとうございます。新年一発目の記事は、「正月模様」です。 ・和更紗、羽子板に衝羽根と鞠

和柄コレクション 道具③

和柄コレクション 道具③ 道具②に引き続き、道具柄の型染を紹介します。いずれも江戸~大正時代あたりの、貴重な型染木綿です。 ・お多福面と梅枝、扇 お多福のお面に、梅の枝と扇面です。扇面の中に描かれているのはきっとウグイス、春の模様です。

和柄コレクション 道具②

和柄コレクション 道具② 今回は、はやおきが手元に持っている道具模様の布を紹介します。いずれも明治~大正時代の貴重な古布です。 ・達磨(だるま) 玩具のダルマです。なんか手みたいなのが付いてますが、古典和柄の世界では、たまにちょくちょく、モノの…

和柄コレクション 人の模様

和柄コレクション 人の模様 数は少ないですが、人をモチーフにした和柄があります。誰かの顔というよりは、田植えをしたり、花見をしたり、あるいは仕事をする人の様子にフォーカスしたりと、季節や文化をあらわしたものが多いです。 ・型紙摺印判変形皿 船頭…

和柄コレクション 冬の模様

和柄コレクション 冬の模様 今日は冬至。ということで、冬の和柄の中でも、特に厳しい寒さをあらわす柄を紹介します。 ・火の用心 冬場は空気が乾燥して、火事が起こりやすくなります。これは「火用心」の文字がオシャレにデザイン化されていておしゃれ。熊…

和柄コレクション 道具①

和柄コレクション 道具① 現代ではあまり見かけませんが、着物が普段着として着られていた時代には、模様のジャンルとして、道具模様がありました。それぞれ吉祥の意味があったり、季節を表す記号として使われました。 今回は、昔私が消しゴムはんこで刷った…

和柄コレクション 紅葉・銀杏

今週のお題「紅葉」 紅葉模様は、秋の模様です。和柄では、モミジとイチョウが2トップです。 四季を表す和柄で、世に溢れかえっているので、逆に自分好みのこれというものはあまりないのですが、そのなかでいつくつか素敵で変わっているものを紹介します。 …

和柄コレクション 柴束模様

柴束とは、火を焚くために燃料として使われていた、柴(そのへんの雑木)の枝を束ねたものです。「おじいさんは山へ柴刈りに…」の柴です。 燃料ですから、冬の模様になります。雪や、春を匂わせる梅の花と組み合わせられます。江戸時代中期の着物や柿右衛門…