壮年編
マンガ『夢酔独言』の七十六~百話までが、ここから読めます。 小吉30~37歳、息子・麟太郎が9~16歳の頃のエピソードです。 小吉が不倫したり、地主の世話をして無一文になったり、10年ぶりに会った二番目の兄と揉めて殺されかけたり、吉原で大ゲ…
マンガ『夢酔独言』の五十四~七十五話が、ここから読めます。 小吉が24~30歳、息子・麟太郎が3~9歳までのエピソードです。「壮年編」全部で50話ほどあるので、『夢酔独言』で最も有名な「幼い頃の勝海舟が犬に噛まれて死にかける」ところまでを上…
『夢酔独言』 百四話 千両博奕 友達の諏訪部さんから、大金が入る博打に行くから、用心棒をしてほしいと頼まれた小吉。 頼み事をされると二つ返事で「よかろう」な小吉ですが、大嫌いな博打に行くとなれば、話は別です。同行を断りますが…。
『夢酔独言』 百話 地獄の淵から舞い戻ったぜ 「改心するぐらいなら断食して死ぬ!息子のことは何分頼む」とゴネる小吉と、「いったん家に帰れ」という兄嫁の攻防の末、いったん家へ帰る小吉。しかし、いずれ迎えはやって来る…。 小吉と妻・信の(小吉隠居前…
『夢酔独言』 九十九話 長生きすると息子が困る 36歳の夏、余りの素行の悪さに、小吉を檻に押し込めると決まったようです。 なぜか「檻へ入って断食して死ぬ!」と言い張る小吉と、「改心して檻へ入るのは許してもらえ」と説得する精一郎さん・お遊さん。 …
『夢酔独言』 九十八話 二度と生きては帰るまい 素行を改めろと忠告されたのに、やっぱりケンカをしてしまった小吉。 36歳のある晩、実家の男谷家からお迎えが来て、行ってみると、みんな泣いている。話を聞くと、親戚一同相談のうえ、小吉を檻に入れるこ…
『夢酔独言』 九十七話 雷門で侍を切る 前回、息子・麟太郎の出世のため、素行を改めるよう甥っ子(男谷精一郎)から釘を刺された小吉。 忠次郎に誘われ、浅草市へ出掛けます。混み合う中、侍にちょっかいを出され…。 サブタイトルが不穏過ぎるが、予想を裏…
『夢酔独言』 九十六話 麟太郎、将軍の側近になる 小吉、36歳、息子・麟太郎(後の勝海舟)15歳。 麟太郎はかつて江戸城で、11代将軍家斉の孫・初之丞様(麟太郎の2歳年下)のお相手をしていました。 時は流れ、初之丞様が御三卿のひとつ・一橋家に養…
『夢酔独言』 九十五話 小吉、詐欺師を騙す 小吉の友達から金を巻き上げ、姿をくらました「品用師」。話を聞いた小吉が、品用師の宿を訪ねます。 品用師に会ったこともない小吉でしたが、品用師の親玉をかたり、品用師を騙し返します。
『夢酔独言』 九十四話 品用師 当時、寺から金を借りる仲介をすると言っては、武士から前礼金を騙し取っていた「品用師(ひんようし)」と呼ばれる詐欺師。 小吉の友達も、次々に金を取られ…。 小吉VS詐欺師、前編です。
『夢酔独言』 九十三話 直に戻って来おるぜ 前回までのおさらい:吉原の仮宅「佐野槌屋」にて、銭座(鋳銭所)の息子とケンカをした小吉。いろいろあって武器を持った30人の男に囲まれ、大ピンチ! ※ただただ小吉がケンカしているだけのお話です。
『夢酔独言』 九十二話 怖くって名も呼べぬ 吉原の仮宅にて銭座(鋳銭所)の息子とケンカになり、店の2階から息子を放り投げた小吉。銭座勢一同が長鉤を持って押し寄せて、大ゲンカがスタートします。 長鉤を持った30人に対し、刀を抜いて互角に闘う(本…
『夢酔独言』 九十一話 その名を知らぬ者はない 小吉36歳。息子・麟太郎は15歳、長女はなに、次女順も産まれました。と同時に、持病の脚気も悪化してきます。 天保八年(西暦1837)二月、大火で吉原遊郭が焼失。小吉は仮宅(かりたく)へ通います。…
『夢酔独言』 九十話 兄に殺されかける 甥っ子の正之助へ手紙を書いたことで、三郎右衛門さんを怒らせた小吉。偽筆ということにして何とか乗り切り、あとは大兄・彦四郎さんから手紙を待つばかり。 ところが、待機している小吉の命を狙う人物が…。
『夢酔独言』 八十九話 そんな手紙は書いてない 甥っ子の正之助に悪知恵を書いた手紙を出したことがばれて、次兄・三郎右衛門さんを怒らせた小吉。兄弟の情に訴えますが、効き目がないようなので、攻めに転じます。 三郎右衛門さんから、小吉は自分が書いた…
『夢酔独言』 八十八話 兄弟の情が薄いじゃないか 甥っ子の正之助に、支配地での知恵を書いた手紙をやった小吉。 どういうわけか正之助が手紙を落とし、手紙の内容が、正之助の父親である小吉の次兄・三郎右衛門さんに知れてしまいました。 小吉は長兄・彦四…
『夢酔独言』 八十七話 悪知恵 34歳の年、10年間絶交していた2番目の兄・三郎右衛門さんと仲直りした小吉。ところが翌年の春、三郎右衛門さんの惣領・忠蔵が、何者かに殺されてしまいます。 用心のため、しばらく林町の三郎右衛門さん宅に通う小吉。 そ…
『夢酔独言』 八十六話 二番目の兄 小吉34歳。小吉の2番目の兄・三郎右衛門が登場です。 10年ほど前、小吉と金の貸し借りでもめて、絶縁状態だった三郎右衛門さん。突然お金を2分(小吉が貸した8両の16分の一)を手紙とともに送って、小吉に「会い…
『夢酔独言』 八十五話 江戸の町は火事が多い 秩父屋三九郎という幕府の着物類御用達に、仕事の仲立ちを頼まれた小吉。かつて息子・麟太郎が大奥に居た「つて」で三九郎の世話をしますが、先方に渡すはずのお礼金を、三九郎が出そうとせず…。 麟太郎と火事の…
『夢酔独言』 八十四話 剣術道場の小吉 17歳で剣術を始めた小吉。30歳の現在、大きな試合の行司をしたり、伝授の言い渡しに揉め事の仲裁、世話役として奔走します。 一方、小吉の縄張りでは、奇妙なことが起きて…。
『夢酔独言』 八十三話 道具市の小吉 小吉、30歳。地主さんのお世話で貧乏になっていたところ、友達から5両もらって商売を始めました。 ただ道具を売り買いするだけで満足しないのが小吉。小吉流、市場での戦略とは。
『夢酔独言』 八十二話 掛捨て御免 前回までのおさらい:引っ越し先の地主さんのお金を工面していたら、小吉のお金が無くなりました。そんな小吉を見兼ねて、友達がお金を出そうとします。しかし、プライドの高い小吉が受け取るはずもなく…。
『夢酔独言』 八十一話 麟太郎と博奕と飢饉 今回は、勝海舟の言葉集『氷川清話』からのお話です。 麟太郎(海舟)12歳の頃のお話。当時旗本の間で博奕が流行していて、周りの家はみんなやっていた。そんな中、父親の小吉は博打が大嫌いで…。と、天保の飢饉…
『夢酔独言』 八十話 岡野家の世話 小吉30歳頃のこと。引っ越し先の道楽者の地主さんから、後継ぎの孫一郎さんの御番入とお嫁さんの世話を頼まれました。ところが、悪名高い岡野家に、誰もお嫁に来てくれません。
『夢酔独言』 七十九話 地主のふしだら 引っ越し先の地主さんのお金の世話をし過ぎて、貧乏になった小吉。そこへ、地主さんの奥さんがやって来ます。「亭主がふしだらで困っているから隠居させてほしい」。 しかし、親類でもない小吉には、地主さんを隠居さ…
『夢酔独言』 七十八話 四文の銭も無い ここまでのおさらい:本所割下水(わりげすい)の地主さんともめて、入江町に引っ越して来た小吉でしたが…。 引っ越して早々、地主さんの借金について相談を持ちかけられた小吉。商売(刀剣道具の売買)道具を質屋に入…
『夢酔独言』 七十七話 利平の死 小吉が7歳で勝家に養子に入る前、男谷の家の用人を務めていた利平次。 隠居して親類の元へ帰りましたが、退職金を残らず取られ、再び男谷家へ。そこでも邪魔にされていた利平を、小吉は引き受けます。しかし、勝家にも、利…
『夢酔独言』 七十六話 女房の乱心 時は少しさかのぼって、小吉が28歳頃のお話です。 ある時、よその武士の妻に惚れた小吉。自分の妻・信に「その女をもらってやろう」と言われ、大喜び。ところが、当然ながら信は怒っていたのだった。 喧嘩になり、信に短…
『夢酔独言』 七十五話 看病 小吉30歳の時、麟太郎が犬に噛まれて重傷に。小吉は自ら麟太郎を抱いて寝て、看病をします。しかし、回復の遅さにしびれを切らして…。
『夢酔独言』 七十四話 息子の命はおれが受け合う 息子は今晩にも持たないかもしれない。小吉はその晩から金毘羅様へ祈り、自ら麟太郎を看病します。…その方法とは?