マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

小吉の居た場所(小吉0~16歳)

小吉の居た場所(小吉0~16歳) 本所、浅草界隈を中心に、江戸の町に生きた小吉。この記事では、『夢酔独言』に出てくる地名を、主人公・小吉の足跡とともに紹介します。 第一回は小吉が生まれてから、14歳で家出し、帰ってくるまで居た場所です。 小吉…

和柄コレクション 道具③

和柄コレクション 道具③ 道具②に引き続き、道具柄の型染を紹介します。いずれも江戸~大正時代あたりの、貴重な型染木綿です。 ・お多福面と梅枝、扇 お多福のお面に、梅の枝と扇面です。扇面の中に描かれているのはきっとウグイス、春の模様です。

時代劇マンガの描き方 男女の着物

時代劇マンガの描き方 男女の着物 『夢酔独言』のマンガをすでに約1300ページ描いている私・はやおきですが、いわゆる「時代劇マンガの描き方」というのを勉強したことがありません。今年の夏に一念発起それ系の参考書を買いましたが、袋に入れたまま、…

古典初心者でも読める『夢酔独言』入門

古典初心者でも読める『夢酔独言』入門 『夢酔独言』とは・・・勝海舟の父親、勝小吉が、「男たるもの決しておれの真似をしないがいい」と書き遺した自伝。不良ふしだらに過ごした半生を反省すると見せかけて、大半のエピソードがいつの間にか悪行自慢にすり…

小吉の女房

小吉の女房 ドラマ『小吉の女房』1月11日(金)スタート! NHKのBSプレミアムで、『夢酔独言』の主人公・勝小吉の妻、信(のぶ)を主人公にしたドラマ『小吉の女房』が、2019年1月11日(金)20時からスタートします。

和柄コレクション 道具②

和柄コレクション 道具② 今回は、はやおきが手元に持っている道具模様の布を紹介します。いずれも明治~大正時代の貴重な古布です。 ・達磨(だるま) 玩具のダルマです。なんか手みたいなのが付いてますが、古典和柄の世界では、たまにちょくちょく、モノの…

『夢酔独言』 九十話 兄に殺されかける

『夢酔独言』 九十話 兄に殺されかける 甥っ子の正之助へ手紙を書いたことで、三郎右衛門さんを怒らせた小吉。偽筆ということにして何とか乗り切り、あとは大兄・彦四郎さんから手紙を待つばかり。 ところが、待機している小吉の命を狙う人物が…。

和柄コレクション 人の模様

和柄コレクション 人の模様 数は少ないですが、人をモチーフにした和柄があります。誰かの顔というよりは、田植えをしたり、花見をしたり、あるいは仕事をする人の様子にフォーカスしたりと、季節や文化をあらわしたものが多いです。 ・型紙摺印判変形皿 船頭…

『夢酔独言』 八十九話 そんな手紙は書いてない

『夢酔独言』 八十九話 そんな手紙は書いてない 甥っ子の正之助に悪知恵を書いた手紙を出したことがばれて、次兄・三郎右衛門さんを怒らせた小吉。兄弟の情に訴えますが、効き目がないようなので、攻めに転じます。 三郎右衛門さんから、小吉は自分が書いた…

『夢酔独言』 八十八話 兄弟の情が薄いじゃないか

『夢酔独言』 八十八話 兄弟の情が薄いじゃないか 甥っ子の正之助に、支配地での知恵を書いた手紙をやった小吉。 どういうわけか正之助が手紙を落とし、手紙の内容が、正之助の父親である小吉の次兄・三郎右衛門さんに知れてしまいました。 小吉は長兄・彦四…

『夢酔独言』 八十七話 悪知恵

『夢酔独言』 八十七話 悪知恵 34歳の年、10年間絶交していた2番目の兄・三郎右衛門さんと仲直りした小吉。ところが翌年の春、三郎右衛門さんの惣領・忠蔵が、何者かに殺されてしまいます。 用心のため、しばらく林町の三郎右衛門さん宅に通う小吉。 そ…

和柄コレクション 冬の模様

和柄コレクション 冬の模様 今日は冬至。ということで、冬の和柄の中でも、特に厳しい寒さをあらわす柄を紹介します。 ・火の用心 冬場は空気が乾燥して、火事が起こりやすくなります。これは「火用心」の文字がオシャレにデザイン化されていておしゃれ。熊…

『夢酔独言』 八十六話 二番目の兄

『夢酔独言』 八十六話 二番目の兄 小吉34歳。小吉の2番目の兄・三郎右衛門が登場です。 10年ほど前、小吉と金の貸し借りでもめて、絶縁状態だった三郎右衛門さん。突然お金を2分(小吉が貸した8両の16分の一)を手紙とともに送って、小吉に「会い…

『夢酔独言』 八十五話 江戸の町は火事が多い

『夢酔独言』 八十五話 江戸の町は火事が多い 秩父屋三九郎という幕府の着物類御用達に、仕事の仲立ちを頼まれた小吉。かつて息子・麟太郎が大奥に居た「つて」で三九郎の世話をしますが、先方に渡すはずのお礼金を、三九郎が出そうとせず…。 麟太郎と火事の…

『夢酔独言』 八十四話 剣術道場の小吉

『夢酔独言』 八十四話 剣術道場の小吉 17歳で剣術を始めた小吉。30歳の現在、大きな試合の行司をしたり、伝授の言い渡しに揉め事の仲裁、世話役として奔走します。 一方、小吉の縄張りでは、奇妙なことが起きて…。

『夢酔独言』 八十三話 道具市の小吉

『夢酔独言』 八十三話 道具市の小吉 小吉、30歳。地主さんのお世話で貧乏になっていたところ、友達から5両もらって商売を始めました。 ただ道具を売り買いするだけで満足しないのが小吉。小吉流、市場での戦略とは。

和柄コレクション 道具①

和柄コレクション 道具① 現代ではあまり見かけませんが、着物が普段着として着られていた時代には、模様のジャンルとして、道具模様がありました。それぞれ吉祥の意味があったり、季節を表す記号として使われました。 今回は、昔私が消しゴムはんこで刷った…

『夢酔独言』  八十二話 掛捨て御免

『夢酔独言』 八十二話 掛捨て御免 前回までのおさらい:引っ越し先の地主さんのお金を工面していたら、小吉のお金が無くなりました。そんな小吉を見兼ねて、友達がお金を出そうとします。しかし、プライドの高い小吉が受け取るはずもなく…。

『夢酔独言』 八十一話 麟太郎と博奕と飢饉

『夢酔独言』 八十一話 麟太郎と博奕と飢饉 今回は、勝海舟の言葉集『氷川清話』からのお話です。 麟太郎(海舟)12歳の頃のお話。当時旗本の間で博奕が流行していて、周りの家はみんなやっていた。そんな中、父親の小吉は博打が大嫌いで…。と、天保の飢饉…

『夢酔独言』 八十話 岡野家の世話

『夢酔独言』 八十話 岡野家の世話 小吉30歳頃のこと。引っ越し先の道楽者の地主さんから、後継ぎの孫一郎さんの御番入とお嫁さんの世話を頼まれました。ところが、悪名高い岡野家に、誰もお嫁に来てくれません。

『夢酔独言』 七十九話 地主のふしだら

『夢酔独言』 七十九話 地主のふしだら 引っ越し先の地主さんのお金の世話をし過ぎて、貧乏になった小吉。そこへ、地主さんの奥さんがやって来ます。「亭主がふしだらで困っているから隠居させてほしい」。 しかし、親類でもない小吉には、地主さんを隠居さ…

『夢酔独言』 七十八話 四文の銭も無い

『夢酔独言』 七十八話 四文の銭も無い ここまでのおさらい:本所割下水(わりげすい)の地主さんともめて、入江町に引っ越して来た小吉でしたが…。 引っ越して早々、地主さんの借金について相談を持ちかけられた小吉。商売(刀剣道具の売買)道具を質屋に入…

『夢酔独言』 七十七話 利平の死

『夢酔独言』 七十七話 利平の死 小吉が7歳で勝家に養子に入る前、男谷の家の用人を務めていた利平次。 隠居して親類の元へ帰りましたが、退職金を残らず取られ、再び男谷家へ。そこでも邪魔にされていた利平を、小吉は引き受けます。しかし、勝家にも、利…

『夢酔独言』 七十六話 女房の乱心

『夢酔独言』 七十六話 女房の乱心 時は少しさかのぼって、小吉が28歳頃のお話です。 ある時、よその武士の妻に惚れた小吉。自分の妻・信に「その女をもらってやろう」と言われ、大喜び。ところが、当然ながら信は怒っていたのだった。 喧嘩になり、信に短…

『夢酔独言』 七十五話 看病

『夢酔独言』 七十五話 看病 小吉30歳の時、麟太郎が犬に噛まれて重傷に。小吉は自ら麟太郎を抱いて寝て、看病をします。しかし、回復の遅さにしびれを切らして…。

『夢酔独言』 七十四話 息子の命はおれが受け合う

『夢酔独言』 七十四話 息子の命はおれが受け合う 息子は今晩にも持たないかもしれない。小吉はその晩から金毘羅様へ祈り、自ら麟太郎を看病します。…その方法とは?

『夢酔独言』 七十三話 命は今晩にも受け合えぬ

『夢酔独言』 七十三話 命は今晩にも受け合えぬ 病犬に金玉を噛まれた息子・麟太郎(海舟)。傷は縫いましたが、命の保証はできないと医者から告げられる勝一家。妻の信や婆殿、家来たちは悲しみますが、小吉はその様子を見て激怒します。

『夢酔独言』 七十二話 犬に食われた息子

『夢酔独言』 七十二話 犬に食われた息子 勝小吉30歳、息子・麟太郎9歳。 習い事に行く道中で、麟太郎が犬に噛まれました。 塾近所の家で手当てを受ける麟太郎の元へ、小吉が駆けつけます。 手術のために駕籠で家に帰る小吉と麟太郎。傷は縫いましたが、…

『夢酔独言』 七十一話 帰って来た息子

『夢酔独言』 七十一話 帰って来た息子 7歳の時、江戸城にスカウトされ、将軍の孫・初之丞様のお相手をすることになった麟太郎(後の勝海舟)。2年のお城勤めの後、勝家に帰って来ました。 さっそく学問を始める麟太郎に、獰猛なアレが襲い掛かる…!

『夢酔独言』 七十話 地主ともめてお引っ越し

『夢酔独言』 七十話 地主ともめてお引っ越し ところで小吉は家作(借家)暮らしですが、地主さんが「代官になりたい」と言い出します。「代官はお前様には無理だ」と懇切丁寧に意見を言う小吉、当然地主さんと揉めます。