マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

2020年8月に描いた絵

 2020年8月に描いた、ペン入れした一枚絵です。

 7月は調子が悪かったですが、8月のお盆休みに突入し、不可解なまでにコンディションが良くなっております(8月9日現在)。要らん絵を描いてないで、漫画描けと思います。

 

 

 


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    襦袢を羽織った小吉です(2枚目は羽織ってない下書き)。

    幕末・明治時代の、褌姿の皆さんを参考に描きました。

    当初、襦袢の柄を見せる絵にしたかったのですが、いざ羽織らしたら、柄が全然見えねえ!ということでとりあえず無地です。

 

 

 

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    小吉の妻・信の胸像です。

  ほっとくと小吉ばかり描くので、意識して描きました。

 前髪の先を垂らすアレンジヘヤーです。実際の幕末・明治時代あたりの写真にも、こういうタイプの髪型はあります。

 

 

 

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  刀の差し方を勉強したので、刀を差している図を描きたくなって描きました。勉強の成果が表れているかは微妙です。

  特別強そうでも過剰な表情がついているわけでもないですが、小吉が日頃鍛えているであろう、心身の健全さが出せたと思います。

 袴の股下あたりがどうなってんのか分からないので、あやふやに描いております。

 

 

 

『夢酔独言』 四話「初めての切腹」

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』の四話目、小吉が7歳の時の話です。

 男谷家から勝家養子入りした小吉。勝家の5歳の娘・(のぶ)が許嫁です。

 同じ年、またまた凧でモメて、2、30人の子供を相手にケンカになり敗北、切腹をすることに…!?

 

 

 

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2020年7月に描いた絵

 2020年7月に描いた、ペン入れした一枚絵です。 

 6月は、新年度が始まり(はやおきは学校関係の労働者で、4、5月は自宅待機していました)、労働しつつ真面目に漫画作業だけをしていました。

 すると副作用で「何かいろいろキツいわ状態」になってしまい、何かいろいろキツかったので、今は休み休み、こんな関係ない絵も描きながら作業しています。

 

 

 

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 石垣の前でポーズをとる小吉です。ロケ地は、芝の増上寺

 本当にリアルな図というのは、日常の、被写体が撮影者を意識していない瞬間を切り取ったものなんですが、その日常から一歩踏み出して、被写体が撮影者に向かってポーズをとる、という行為は、被写体と撮影者および鑑賞者の間に意識みたいなのが通って、モデルをより人物としてリアルに感じられると思うのです。その場合、被写体が自発的にポーズをとらなくちゃならんと思います。日常の延長で。

 何か急に日付けとサインが入ってますが、「描いた絵にサインを書き込んどいた方がいい」との情報をかねてより聞いていたので、サインを書き込みました。サインなぞ初めて書いたので、よくある理由で恥ずかしかったです。

 

 

 

BS時代劇『小吉の女房2』2021年4月放送!

   BS時代劇『小吉の女房2』2021年4月放送!

 

 2019年1月から全8話が放送されたドラマ『小吉の女房』。その続編となる『小吉の女房2』の制作が開始されました。

 2021年4月より、BSプレミアム・BS4Kにて、毎週金曜20:00~20:43、全7回で放送予定だそうです。

 

 詳細はこちらから↓

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

・『小吉の女房』とは?

 

 勝海舟の母であり、勝小吉の妻である「お信(沢口靖子さん)」が主人公のドラマ。

 脚本の山本むつみさんは、書くにあたって勝小吉の自伝『夢酔独言』を読んでいらっしゃり(かねてより『夢酔独言』の漫画を描きためていたはやおきは、2018年の山本むつみさんの『夢酔独言』紹介記事を新聞で読んでドラマになることを知り、「後出ししたらパクったと思われる…!」と大急ぎでブログを立ち上げて、『小吉の女房』最終話までに130話ムリヤリ公開した)、『夢酔独言』のエピソードも登場します。

 勝小吉役は古田新太さん。勝麟太郎役は鈴木福さんです。

 『夢酔独言』に書かれた小吉をそのまま放送すると、けっこうなゲス野郎になるためか、やや人情厚め方向に微調整されています。

 お信(沢口靖子さん)がホンワカしててとにかくかわいい。

 続編があるってことは、それだけ好評だったってことですねやったー!

 

 

 

 『小吉の女房』最終話は、小吉が37歳で隠居したところまでで、そのとき麟太郎は16歳でした。

 小吉が隠居後「夢酔(むすい)」と改名した後も、摂州へ行って切腹する」と村人を脅して大金をまき上げたり息子・麟太郎の剣術の師匠の島田虎之助さんを吉原にムリヤリ連れて行って飲酒・喫煙を強要したりと、面白エピソードがたくさんあるので、期待したいところですが…。

 

 

 

 NHKの記事から、あらすじ部分を抜粋します。

 

時代は天保の改革。騒がしい世情に加え、小吉が持ち込む厄介ごとに、毎回お信はてんてこまい。更には麟太郎が深川芸者と運命の恋に落ちる!勝家は、今日も騒動続き・・・!

 

 天保の改革は、小吉が隠居する年あたりから本格化した、老中水野忠邦による政策で、小吉もガッツリ引っ掛かって、入江町の家を売って虎の門の息子の同僚の家へ押し込めとなりました。…小吉、ずっと押し込められてないよね…?主人公ではないから、活躍シーンがあるか心配だ…。

 麟太郎が運命の恋に落ちるという「深川芸者」は、勝海舟の妻・民さんのことでしょう。漫画では質屋の娘になっていますが、それはあくまで民さんの実家であって、彼女は芸者でもあったのです。深川芸者かどうかは、調べてないんで分かりませんが。テレビドラマだから、その後麟太郎が浮気しまくるくだりとかは出てこないでしょう。

 

 

 

 『小吉の女房2』の放送が始まりましたら、またリアルタイムで雑な絵で感想を描いたり、ブログで『夢酔独言』と照らし合わせた解説をしたいと思います(めちゃくちゃ大変だけど…)。…『夢酔独言』関係してくるのかな?信は明治3年あたりまで生きてた(うろ覚え)から、そこまではやってくれると思いますが、小吉は1850年で死んじゃうしなあ。

 (ドラマを)お楽しみに!

 

 

 

・オマケ

    江戸時代当時の、「ずぼんぼ」の絵です。

ちゃんと、足の先にシジミがついてる。f:id:hayaoki6:20200719225659j:image

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『夢酔独言』における勝小吉の文章力

    『夢酔独言』が好き過ぎて、たまに何かのきっかけで「『夢酔独言』のここがすごい!」が噴出するときがあるのですが、今回は『夢酔独言』における勝小吉の文章力について、3つの要素で語りたいと思います。

 

※ここで紹介する『夢酔独言』の一節は、平凡社東洋文庫138勝部真長編『夢酔独言』よりの引用です。原文に句読点や濁点・半濁点、「」、送りがなの追加、かなを漢字に改めた箇所やその逆など、読みやすくするための手入れがほどこされています。

 

 

 

  • 一、身内向けに書いたのに面白い
  • 二、勉強ぎらいなのに、文体は革新的
  • 三、文章の組み立てがめちゃくちゃ親切

 

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2020年5月に描いた絵

  2020年5月に描いた、主にペン入れした一枚絵です。

 新しいのが、上に来ます。

 

 

 

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    髪を解いた小吉。

    元の絵を反転さしたり。違う紙に写したりする間に、微妙な仕上がりになってしまった…。

    変ではあるけども、こーゆう髪の毛の描き方が好きです。

 

 

 

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 麟太郎の食べかけアイスをもらって喜ぶ小吉。

 5月9日はアイスの日ということで、描いた絵です。この時代の日本にアイスはありませんが…。

 勝海舟は、日本人で最も早い時期にアイスクリームを食べた一人らしいです。あとは、福沢諭吉とか。

 

 


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  小吉・新太郎・忠次郎の仲良し3人組の4コマ。

 徹夜しようとしてあれこれするけど結局は寝てしまう、というお話。

 無論フィクションです。

 

 

 

『夢酔独言』 三話「勝家に養子入り」

 

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』三話目です。

 小吉が7歳の時の話です。

 男谷家から勝家に養子に行くことになった小吉。しかし、養子に入るには、元服の年齢に達していないといけません。そこで男谷家は、7歳の小吉を17歳に偽装することにします。

 

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