2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
『夢酔独言』 三十二話 これだけは聞けない 17歳になった小吉、四谷伊賀町に住む武辺者・平山行蔵先生に会いに行きます。滅多に人に会わないという、平山先生に会うための小吉の秘策とは…。 ※このお話は、時系列的には前回(三十一話)の続きですが、内容…
『夢酔独言』 三十一話 四谷伊賀町の武辺者 年が明け、小吉は17歳になりました。 正月、小吉は男谷兄弟の弟・忠次郎に剣術の試合を申し込みますが、ボロ負けして、「団野(直心影流)」に弟子入りを決めます。 一方、男谷兄弟からもたらされた、平山行蔵と…
『夢酔独言』 三十話 喧嘩の稽古 前回、親戚の兄弟・新太郎と忠次郎と一緒にお祭りへケンカをしに行った小吉ですが、大勢を相手にすることになり、散々な目に遭いました。そこで小吉は兄弟の家の用人・源兵衛を師匠に、ケンカの稽古を始めます。 だんだんケ…
『夢酔独言』 二十九話 喧嘩には刀も使うよ 親戚の新太郎・忠次郎兄弟に、男谷家の用人・源兵衛といっしょに八幡のお祭りへケンカに出掛けた小吉。始め数人の男にケンカを売ったつもりが、加勢が来て、4人対50人です。
『夢酔独言』 二十八話 祭りは喧嘩をしに行くところ 小吉には、近所に新太郎と忠次郎という、同年代の親戚がいました。ある時、小吉と兄弟は、用人の源兵衛を伴って八幡のお祭りへ、ケンカをしに出掛けます。 初めは数人にケンカを売ったつもりが、大人数が…
柴束とは、火を焚くために燃料として使われていた、柴(そのへんの雑木)の枝を束ねたものです。「おじいさんは山へ柴刈りに…」の柴です。 燃料ですから、冬の模様になります。雪や、春を匂わせる梅の花と組み合わせられます。江戸時代中期の着物や柿右衛門…
『夢酔独言』 二十七話 吉原デビュー 知り合いの侍にへ連れて行かれ、16歳で吉原へ初めて行った小吉。「面白いから」と毎日吉原へ通うが、当然、遊ぶにもお金がかかる。 そんな時、兄の勤めるお役所に年貢の金が来た。 これは、盗んで使うしかないぜ!
『夢酔独言』 二十六話 自分の名前が書けない お姑さんとの不仲が原因で、14歳の時、上方を目指して四か月間の家出をした小吉。無一文になったり物乞いをしたり、病気にかかったり崖から落ちたりしましたが、自力で江戸の家まで帰ってきました。その無理が…