マンガ『夢酔独言』(清書ヴァージョン)の一話目と、二~十話がここから読めます。
原作者兼主人公の勝小吉が、0~12歳までのエピソードです。
漫画を読まなくても内容がだいたい分かる、短いあらすじ付きです。
・一話 檻の中の父親
慶応四年三月、江戸城無血開城の交渉に挑む勝海舟。その46年前、海舟の父親・勝小吉は妊娠中の妻から引き離され、檻に入れられていた。
悪行三昧で読み書きもできない小吉は、いかにして自伝『夢酔独言』を書くに至ったのか?
・二話 古傷の由縁
父・男谷平蔵の妾の子として生まれた亀松(後の小吉)は男谷の家に引き取られ、5歳になった。
近所の子供との凧ゲンカの末、相手にケガをさせてしまった小吉。それを見ていた平蔵は…。
・三話 勝家に養子入り
7歳になった亀松は、男谷家から勝家へ、急の婿養子に入ることになった。しかし急養子は、元服しないと資格がない。そこで組頭(くみがしら)との面会で、亀松は17歳のふりをすることに…。
・四話 初めての切腹
勝家に養子入りし、通称「小吉」となった亀松。凧喧嘩が元で、近所の子供らとケンカになる。劣勢になり、小吉が腹を切ろうとすると…。
・五話 百物語
小吉、8歳。深川から本所へ引っ越すことになり、家を建てる間、一家は駿河台の屋敷に仮住まいします。
夏のある夜、皆で集まって百物語をして、隣の原っぱに肝試しに行くというイベントを開催します。
・六話弟・鉄朔
小吉9歳。近所の子供同士のケンカが発展して、8人対4,50人の大騒動に。
小吉の弟・鉄朔が登場する唯一のエピソードです。
・七話 男谷の悪戯子
9歳の時、柔術の先生に弟子入りする小吉。道場でいたずらばかりして皆から嫌われ、しょっちゅういじめられるはめに。
冬になり、寒稽古のお弁当に、小吉はまんじゅうを持って行きますが…。
・八話 I want to ride my horse.
10歳になった小吉は乗馬を始め、自分の馬を買ってもらいます。
借馬引きの藤助から、上方(かみがた)の話を聞く小吉。そこへ行ってみたいと思い、一人で馬を走らせるが…。
・九話 頭の息子
11歳の小吉が弟子入りした剣術道場には、いつもいじわるを言ってくる先輩がいた。相手が頭(かしら)の息子であるため小吉も我慢していたが、とうとう堪忍袋の緒を切らす。
・十話 小吉、塾へ行く
信州への赴任から帰って来た兄・彦四郎に、学問の塾に入れられた12歳の小吉。学問が大嫌いな小吉は毎日毎日隣の馬場へサボりに行く。すると…。
- ・一話 檻の中の父親
- ・二話 古傷の由縁
- ・三話 勝家に養子入り
- ・四話 初めての切腹
- ・五話 百物語
- ・六話弟・鉄朔
- ・七話 男谷の悪戯子
- ・八話 I want to ride my horse.
- ・九話 頭の息子
- ・十話 小吉、塾へ行く
十一話からは、14歳の小吉が上方(かみがた=京都方面)を目指して一人旅をする「家出編」です。
江戸時代の子供の一人旅ですから、案の定苦難がいっぱいです。身ぐるみはがされて無一文になって物乞いをしたり、病気になったり、崖から落ちたり、漁師さんちでアルバイトしたり…。
乞うご期待!