前回までのあらすじ:かねてより描いた漫画を清書したのち、スクリーントーンをデジタル上で貼ったり、セリフの活字入力とかをしたいなぁと思いつつ、デジタル作業への過剰な苦手意識から、取りかかるのを先延ばしにしていたはやおき。何やかんやあった末、マンガ『夢酔独言』の一話を本に綴じることを決めた。
そしていよいよ完成の時…!前回のブログ記事から数日しか経ってない(作業が行き詰まった場合カッコ悪いので、完成のメドが立ってからブログ記事を公開した)から感動が薄いけど、いろいろ大変だったのである!
という訳で、漫画を本に綴じるためのデジタル作業をした訳なんですが、「スクリーントーンをデジタルで貼る」というのはしていなくて、一話だけアナログですでに貼っていたのでした。なので、制作作業としては、フキダシの中にポチポチ(パソコンで作業したので、正確にはカタカタ)打っただけ。
でも、ここからが結構大変だったのです。
※ここからひとしきりはやおきのデジタル不慣れ故の失敗が語られますが、結論から言うと、試作の本は完成しました。わーい!でも、これからデジタルで制作した漫画を自前で刷ろうという方には、ちょっとは役に立つことが書いてあるかもしれません。
さて、結局作業としては漫画原稿をスキャンしてパソコンに読み込み、キーボードで字を打っただけのはやおき。
ところで、漫画原稿用紙には、外枠(ここまでしか印刷されないよ!)と、内枠(セリフを入れるならここまで!多分何かの印刷の都合)というのがあります。アナログ原稿用紙にはサイズに応じてあらかじめ枠が書いてあるんですが、スキャンすると、枠線は見えなくなります。なので、「セリフをどこまで入れていいかわからんな…まぁいいか適当で!」と勘で入力したり、パソコン画面に定規を当てたりといった斬新な手法で文字入力をしていました。
そして文字入力完了。こいつを印刷しなければいけません。
聞きかじった情報によると、漫画原稿のデータを何かしらの方法でコンビニのコピー機に送ると、そっから印刷できるとのこと。そうして刷って綴じた本を「コピー本」といいます。
早速「コピー本 やり方」で検索だ!
手順を順番に見ていきます。まずは、「アナログ原稿を取り込む方法」…
今までやってたのと違うぞ。
ちゃんと枠線が表示されてるじゃないか!
今までも、ソフトに入ってる枠線を用意してから、取り込んだデータをその上に貼っつけてるつもりだったのですが、どうやら別々に開いていたようです。
これで正確に枠線の内側にセリフを入れられるぞ!やり直しだ!
そんでもってそもそもスキャンする際の解像度(絵の鮮明さみたいなの)も低かったようなので(600だかのところを200くらいでやってた)原稿をスキャンし直し、数日かけて打ったセリフを4時間くらいかけて打ち直しです。
最初からこの手順でスキャンしとけyo…。
それはともかく、セリフを活字入力した原稿が出来上がりました。
次は、見開き編集です。デジタルソフトのツールで、見開き(本を開いたみたいに、2ページ分を左右に並べた)状態にできるようなのです。それを半分に折れば、本の材料になります。2ページを1枚に印刷するので、安く済むし時間も早い!
…
最初にソフトを選んだ時点で、その機能が付いてない方を選んでた…。
だって、素人が文字を入れるだけなのに、proとかexとか大層そうなの要らないって思うじゃん…。
という訳で、1枚ずつ印刷です。コンビニプリントといって、画像データを何かしてコンビニかコピー機の親分みたいなとこに送信すると、番号が割り振られて、その番号をコンビニのコピー機で打ち込めば、画像がプリントされて出てくるのです。
こちらは、ソフトにあらかじめ「コンビニプリント」というコマンドがあったので、それに従ってデータ出力しました。楽!
試しに表紙を刷ってみます。こんな感じ。
おおー!タイトルが活字だエヘエヘ。これも最初はパソコン画面に定規当てて真ん中に配置したけども、枠に画像を載せる方法を覚えてからは、枠に合わせたから楽だったぜ!
この調子で、他のページも印刷すれば完成だ!まだもうちょっと年末まで時間あるし…
ところがそうすんなりとはいかなかった!ここから更に2回くらい、全部やり直すのである!
後編に続きます。