マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

デジタル作業よりプリントするまでがめちゃくちゃ大変だった後編(はやおきのデジタル戦記3)

     前回のあらすじ:漫画原稿をスキャンしてパソコンに取り込み、セリフの活字入力を済ましたはやおきだが、本の試作までの道のりは険しかった…! 

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

  

 

    漫画原稿のデータを、コンビニプリントするところまでこぎつけたはやおき。これを両面印刷します…コピー機「両面印刷」を選択して…

 

 

 

    裏面を選択するコマンドがない。片面を刷ってからやるのかな?と思ったけども、印刷した紙が排出されたら、それを戻して印刷なんかできない。

     コンビニの店員さんに聞くと、片面ずつプリントして、プリントしたやつを更に両面コピーにかけるしかないと言う…。

    両面コピーしました(不慣れ故に、最初の両面コピーの際「2枚目をスキャン」ボタンの上に「2枚目ナシでコピー」みたいなボタンがあって、もう片面スキャンする気満々で上のボタンをポチッとしてしまい、フツーに片面コピーにしちゃったことは割愛します)。

 

    よし、手間はかかるけども、この調子でやれば完成だ!と、その日はお終いです。実はこの時点で、漫画本編(この時プリントしたのは表紙のみ)のスキャンし直しもまだだったのです。

 

    で、その夜、漫画原稿をスキャンし直して、活字入力し直します。翌朝、コンビニへGO。let'sプリント!両面印刷はせず、元となる片面印刷したやつを、数ページ分つくります。

    帰宅して確認すると…余白がめちゃめちゃ残ってる!?

 

    漫画原稿用紙には、あらかじめ印刷するのはここまで!という枠がついています。いつもそれを意識していたので、枠の外は印刷されないと、勝手に思い込んでいたのです…が、己れでプリントする場合は、自分でサイズ調整しなければいけなかったのです。そりゃそうだ!

    残りの原稿の活字入力とともに、サイズ調整を行います。

 

(前のブログ記事で、14ページ分の活字入力を4時間かけてやったとか言ってましたが、これはこの時のでなく、更にもう一回やり直した時のことと思われます)

 

    さあ、プリントし直しです。…その前に、プリントにかかった費用を家計簿につけます。プリント代は細かいので、忘れたりしそうで怖いですからね…

 

    …

 

    380円足りないぞ…?

 

    まさか…

前日コピー機に突っ込んだ500円の、お釣りをもらってない(プリント終了しても、お釣りレバーを引かないとお釣りが出てこないシステム)…!?

 

    プリントの続きがてら、コンビニに走ってレジの人に聞きます。

「あのー、昨日コピー機を使ったんですけども、380円の忘れ物とか…」

「こちらには届いてないですね」

 

    うわぁああぁあ!!!

 

    この時はやおきの脳裏には、1ヶ月ほど前の出来事が蘇っていた…。

     ちょうど漫画の目次ページの大きさ調整に、コンビニのコピー機を使ったはやおき。お金を投入しようとすると、すでに300円くらい入っている。前の人が忘れたんだと思い、店員さんにそのお釣りを渡していたことを…!

 

    ネコババしときゃよかった!!※駄目です

 

    ともあれ、その後、34歳にして親に泣きついて380円めぐんでもらったので、万事解決です。

 

    それからサイズカットしたのを印刷して、出来たのを見たらコピー機の都合で内側に余白が出来てしまうのでそれを見越してもう一度サイズ調整、さっき小さめに設定したもんだからやり直しがきかずもう一回データ作り直し、活字入力14ページ分一気に打ち直しましたが、この頃になると道のりが困難過ぎて感情の起伏がなくなってきたので、文章でもサラッと流します。

 

 

 

    で、何やかんやで満足いくのが刷れて、そいつの周りをカッターでカット、かねてより憧れだった和綴じ(針と糸で綴じる方法)で試作1号が完成しました!すげー大変だった!

 

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    やはりもうちょっとまわりのスペースとった方がよかったなとか、いろいろ反省点はあるので、また字ィ打ち直しかなー、面倒臭いなーとか思っていますが、とりあえず出来ました。やったー!

 

 

 

    ここら辺が昨日、2020年12月30日の出来事です。昨日中にブログ記事にしたかったのですが、昨日ははやおき宅にテレビがつながれまして、実に3年くらいぶりに、自宅でテレビを観る生活を手に入れたのです。

    で、はやおきは元来テレビ大好きっ子で、昨日気付いたのですが、テレビさえつけとけば何時間でも作業できる体質(※代償として思考能力を失う)なので、昨日は漫画描く代わりにブログが書けませんでした。

    以上、熱烈な言い訳でした。

 

 

 

    オマケのお役立ち情報です。

    本に原作『夢酔独言』の一文を引用したのですが、「能々(よくよく)」の繰り返し記号だかが特殊で、文字打ちの際に出てこなかったのです。

    「弱ったなー、引用する場合って、原文から変えたらいかんだろうし…後で手書きで付け足そうか…」などと思っていたのですが、この記号だかが、ひらがなの「く」を縦に引き伸ばしたような形なのです。そこでひらめきました。

 

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    で、出来たのがこちらです。

    「く」を縦に引き伸ばしました。

    ちょっと苦しいですが、手書きよりはマシでしょう。

    左側が、原作の文面です。

 

 

 

    とまあこんな具合に、はやおきは見切り発車でやり始めて習うより慣れろで、その場その場のさじ加減で事を進めるタイプなのですが、デジタル作業というのは、きっちり手順を踏んだだけ、結果が出るもののようです。正しい手段をとれば誰にでも出来るということですから、公平な技術だなと思います。

    とりあえず、次デジタルで新しいことを始めるときは、最初から手順を確認したいです。