マンガで読める『夢酔独言』

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勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

和柄コレクション 梅②

和柄コレクション 梅②

 

 梅の和柄特集その2です。組み合わせや変わり種の梅模様・「梅に鶯」、「梅抱き雀」、「裏梅」、「梅青海波」を紹介します。

 

 

 

・型紙摺印判、梅に鶯f:id:hayaoki6:20190204125537j:image
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 まんじゅう菊ならぬ、まんじゅう梅です。ウグイスが2羽飛んでいます。真ん中辺りにあるのは、鳥かご。

 型紙摺印判とは、型紙の上から呉須(ごす=染付け用の顔料)を乗せて、器に絵付けする技法です。ところどころ手書きで、さらに呉須を乗せています。この小皿は江戸中期のものです。型紙摺印判はこの時期と、明治時代初期辺りに見られる技法で、江戸時代のものは、このようにごく素朴な作風となっています。

 一見塗りつぶされているように見える花も、目を凝らすと中心にオシベが見えます。

 

消しゴムはんこ、梅に鶯
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 型紙摺印判の模様を、再現・アレンジしたものです。青はシックに梅だけ、赤は華やかにウグイスも飛ばせています。ちなみにこんなに鮮やかな緑色をしているのは、現実にはメジロですが、色デフォルメと捉えてくださいませ。

 
・型染木綿、梅に鶯
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 梅はリアルな枝ですが、ウグイスは扇に描かれています。レンガ模様みたいなのは、春霞を表しています。見切れていますが、お多福面もあって、おめでたい模様です。

 

・梅抱き雀
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 浮世絵に描かれていた着物の模様を再現したものです。ペンギンみたいですが、雀です。歌舞伎の中村屋の家紋の一種だと思うのですが、詳細は分かりません。

 梅の花に注目。中心が星形になっています。これは梅のガク、つまり裏から見た梅を表しているのです。

 

消しゴムはんこ、裏梅
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 1枚目の写真は、すごく見にくいですが…。浮世絵の着物の柄を再現したものです。黒に点描で裏梅が描かれていて、それが連なっている模様です。

 2枚目は、陰と陽で表した裏梅。枝も描かれているので、これは分かりやすいです。元は家紋のネタ切れ防止のためのレパートリーのひとつだったと思うんですけども、花でありながら粋を気取れる和柄です。

 

消しゴムはんこ、梅青海波
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 波を連ねた和柄「青海波」の波を、梅に置き換えた和柄です。私のオリジナルなどではなく、あまり見ないですが、定番の和柄です。

 赤は梅尽くし、青はウグイスも混ぜてポップにしました。

 一個一個捺したので、近くで見るとズレズレです。

 

 

 

 梅の和柄コレクションは、ひとまずここまでです。梅は早春、春の訪れを表すので、私のお気に入りの和柄、冬に火を焚く燃料の「柴束」ともよく組み合わされます。

 また、家紋つながりだと、「鶴梅」「梅蝶」もあります。というか、たいていの家紋に、鶴と蝶のアレンジがあります。「梅をどうやって鶴や蝶にするんだ!?」と思いますが、本当にうまくアレンジしているので、ぜひグーグル先生に聞いてみてください。

 今紹介している消しゴムはんこの模様は、約10年前に趣味で彫ったものでして、解説用には不十分なのです。

 

 

 

 

 

 

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