マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

マンガ『夢酔独言』 七話「男谷の悪戯子」

 

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』の七話目、前回に引き続き、小吉が9歳の時の話です。

 養家の親戚に柔術の先生がいたので、弟子入りをする小吉。初めは大人しくしていましたが、だんだんいたずらを始め、弟子たちに憎まれる日々。

 寒稽古になり、小吉はまんじゅうを持って、他の弟子たちが集まる稽古場へ行きますが…。

 

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デジタル作業よりプリントするまでがめちゃくちゃ大変だった後編(はやおきのデジタル戦記3)

     前回のあらすじ:漫画原稿をスキャンしてパソコンに取り込み、セリフの活字入力を済ましたはやおきだが、本の試作までの道のりは険しかった…! 

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

  

 

    漫画原稿のデータを、コンビニプリントするところまでこぎつけたはやおき。これを両面印刷します…コピー機「両面印刷」を選択して…

 

 

 

    裏面を選択するコマンドがない。片面を刷ってからやるのかな?と思ったけども、印刷した紙が排出されたら、それを戻して印刷なんかできない。

     コンビニの店員さんに聞くと、片面ずつプリントして、プリントしたやつを更に両面コピーにかけるしかないと言う…。

    両面コピーしました(不慣れ故に、最初の両面コピーの際「2枚目をスキャン」ボタンの上に「2枚目ナシでコピー」みたいなボタンがあって、もう片面スキャンする気満々で上のボタンをポチッとしてしまい、フツーに片面コピーにしちゃったことは割愛します)。

 

    よし、手間はかかるけども、この調子でやれば完成だ!と、その日はお終いです。実はこの時点で、漫画本編(この時プリントしたのは表紙のみ)のスキャンし直しもまだだったのです。

 

    で、その夜、漫画原稿をスキャンし直して、活字入力し直します。翌朝、コンビニへGO。let'sプリント!両面印刷はせず、元となる片面印刷したやつを、数ページ分つくります。

    帰宅して確認すると…余白がめちゃめちゃ残ってる!?

 

    漫画原稿用紙には、あらかじめ印刷するのはここまで!という枠がついています。いつもそれを意識していたので、枠の外は印刷されないと、勝手に思い込んでいたのです…が、己れでプリントする場合は、自分でサイズ調整しなければいけなかったのです。そりゃそうだ!

    残りの原稿の活字入力とともに、サイズ調整を行います。

 

(前のブログ記事で、14ページ分の活字入力を4時間かけてやったとか言ってましたが、これはこの時のでなく、更にもう一回やり直した時のことと思われます)

 

    さあ、プリントし直しです。…その前に、プリントにかかった費用を家計簿につけます。プリント代は細かいので、忘れたりしそうで怖いですからね…

 

    …

 

    380円足りないぞ…?

 

    まさか…

前日コピー機に突っ込んだ500円の、お釣りをもらってない(プリント終了しても、お釣りレバーを引かないとお釣りが出てこないシステム)…!?

 

    プリントの続きがてら、コンビニに走ってレジの人に聞きます。

「あのー、昨日コピー機を使ったんですけども、380円の忘れ物とか…」

「こちらには届いてないですね」

 

    うわぁああぁあ!!!

 

    この時はやおきの脳裏には、1ヶ月ほど前の出来事が蘇っていた…。

     ちょうど漫画の目次ページの大きさ調整に、コンビニのコピー機を使ったはやおき。お金を投入しようとすると、すでに300円くらい入っている。前の人が忘れたんだと思い、店員さんにそのお釣りを渡していたことを…!

 

    ネコババしときゃよかった!!※駄目です

 

    ともあれ、その後、34歳にして親に泣きついて380円めぐんでもらったので、万事解決です。

 

    それからサイズカットしたのを印刷して、出来たのを見たらコピー機の都合で内側に余白が出来てしまうのでそれを見越してもう一度サイズ調整、さっき小さめに設定したもんだからやり直しがきかずもう一回データ作り直し、活字入力14ページ分一気に打ち直しましたが、この頃になると道のりが困難過ぎて感情の起伏がなくなってきたので、文章でもサラッと流します。

 

 

 

    で、何やかんやで満足いくのが刷れて、そいつの周りをカッターでカット、かねてより憧れだった和綴じ(針と糸で綴じる方法)で試作1号が完成しました!すげー大変だった!

 

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    やはりもうちょっとまわりのスペースとった方がよかったなとか、いろいろ反省点はあるので、また字ィ打ち直しかなー、面倒臭いなーとか思っていますが、とりあえず出来ました。やったー!

 

 

 

    ここら辺が昨日、2020年12月30日の出来事です。昨日中にブログ記事にしたかったのですが、昨日ははやおき宅にテレビがつながれまして、実に3年くらいぶりに、自宅でテレビを観る生活を手に入れたのです。

    で、はやおきは元来テレビ大好きっ子で、昨日気付いたのですが、テレビさえつけとけば何時間でも作業できる体質(※代償として思考能力を失う)なので、昨日は漫画描く代わりにブログが書けませんでした。

    以上、熱烈な言い訳でした。

 

 

 

    オマケのお役立ち情報です。

    本に原作『夢酔独言』の一文を引用したのですが、「能々(よくよく)」の繰り返し記号だかが特殊で、文字打ちの際に出てこなかったのです。

    「弱ったなー、引用する場合って、原文から変えたらいかんだろうし…後で手書きで付け足そうか…」などと思っていたのですが、この記号だかが、ひらがなの「く」を縦に引き伸ばしたような形なのです。そこでひらめきました。

 

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    で、出来たのがこちらです。

    「く」を縦に引き伸ばしました。

    ちょっと苦しいですが、手書きよりはマシでしょう。

    左側が、原作の文面です。

 

 

 

    とまあこんな具合に、はやおきは見切り発車でやり始めて習うより慣れろで、その場その場のさじ加減で事を進めるタイプなのですが、デジタル作業というのは、きっちり手順を踏んだだけ、結果が出るもののようです。正しい手段をとれば誰にでも出来るということですから、公平な技術だなと思います。

    とりあえず、次デジタルで新しいことを始めるときは、最初から手順を確認したいです。

 

 

 

デジタル作業よりプリントするまでがめちゃくちゃ大変だった前編(はやおきのデジタル戦記2)

     前回までのあらすじ:かねてより描いた漫画を清書したのち、スクリーントーンをデジタル上で貼ったり、セリフの活字入力とかをしたいなぁと思いつつ、デジタル作業への過剰な苦手意識から、取りかかるのを先延ばしにしていたはやおき。何やかんやあった末、マンガ『夢酔独言』の一話を本に綴じることを決めた。

    そしていよいよ完成の時…!前回のブログ記事から数日しか経ってない(作業が行き詰まった場合カッコ悪いので、完成のメドが立ってからブログ記事を公開した)から感動が薄いけど、いろいろ大変だったのである!

 

 

 

    という訳で、漫画を本に綴じるためのデジタル作業をした訳なんですが、「スクリーントーンをデジタルで貼る」というのはしていなくて、一話だけアナログですでに貼っていたのでした。なので、制作作業としては、フキダシの中にポチポチ(パソコンで作業したので、正確にはカタカタ)打っただけ。

    でも、ここからが結構大変だったのです。

 

 

 

※ここからひとしきりはやおきのデジタル不慣れ故の失敗が語られますが、結論から言うと、試作の本は完成しました。わーい!でも、これからデジタルで制作した漫画を自前で刷ろうという方には、ちょっとは役に立つことが書いてあるかもしれません。

 

 

 

    さて、結局作業としては漫画原稿をスキャンしてパソコンに読み込み、キーボードで字を打っただけのはやおき。

    ところで、漫画原稿用紙には、外枠(ここまでしか印刷されないよ!)と、内枠(セリフを入れるならここまで!多分何かの印刷の都合)というのがあります。アナログ原稿用紙にはサイズに応じてあらかじめ枠が書いてあるんですが、スキャンすると、枠線は見えなくなります。なので、「セリフをどこまで入れていいかわからんな…まぁいいか適当で!」勘で入力したり、パソコン画面に定規を当てたりといった斬新な手法で文字入力をしていました。

 

    そして文字入力完了。こいつを印刷しなければいけません。

    聞きかじった情報によると、漫画原稿のデータを何かしらの方法でコンビニのコピー機に送ると、そっから印刷できるとのこと。そうして刷って綴じた本を「コピー本」といいます。

    早速「コピー本 やり方」で検索だ!

    

    手順を順番に見ていきます。まずは、「アナログ原稿を取り込む方法」

    今までやってたのと違うぞ。

    ちゃんと枠線が表示されてるじゃないか!

 

    今までも、ソフトに入ってる枠線を用意してから、取り込んだデータをその上に貼っつけてるつもりだったのですが、どうやら別々に開いていたようです。

    これで正確に枠線の内側にセリフを入れられるぞ!やり直しだ!

 

    そんでもってそもそもスキャンする際の解像度(絵の鮮明さみたいなの)も低かったようなので(600だかのところを200くらいでやってた)原稿をスキャンし直し、数日かけて打ったセリフを4時間くらいかけて打ち直しです。

 

    最初からこの手順でスキャンしとけyo…。

 

    それはともかく、セリフを活字入力した原稿が出来上がりました。

    次は、見開き編集です。デジタルソフトのツールで、見開き(本を開いたみたいに、2ページ分を左右に並べた)状態にできるようなのです。それを半分に折れば、本の材料になります。2ページを1枚に印刷するので、安く済むし時間も早い!

 

 … 

 

    最初にソフトを選んだ時点で、その機能が付いてない方を選んでた…。

    だって、素人が文字を入れるだけなのに、proとかexとか大層そうなの要らないって思うじゃん…。

 

    という訳で、1枚ずつ印刷です。コンビニプリントといって、画像データを何かしてコンビニかコピー機の親分みたいなとこに送信すると、番号が割り振られて、その番号をコンビニのコピー機で打ち込めば、画像がプリントされて出てくるのです。

    こちらは、ソフトにあらかじめ「コンビニプリント」というコマンドがあったので、それに従ってデータ出力しました。楽!

    試しに表紙を刷ってみます。こんな感じ。

 

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    おおー!タイトルが活字だエヘエヘ。これも最初はパソコン画面に定規当てて真ん中に配置したけども、枠に画像を載せる方法を覚えてからは、枠に合わせたから楽だったぜ!

    この調子で、他のページも印刷すれば完成だ!まだもうちょっと年末まで時間あるし…

 

    ところがそうすんなりとはいかなかった!ここから更に2回くらい、全部やり直すのである!

 

    後編に続きます。

 

 

 

マンガ『夢酔独言』一話を本にします(はやおきのデジタル戦記)

    皆様ご機嫌麗しゅうございますでしょうか、マンガ『夢酔独言』作画担当者のはやおきです。

    先日(どれくらい前だったか忘れたけども)、「デジタル作業をやらなければいけないが自分に出来るわけがない、こんな自分はダメ人間だ!」というのをじっくりたっぷり煮詰めたブログを書きましたが、あれから何やかんやで漫画一話目を一冊に綴じることにしました。

    困ると一周回って、高めの目標を設定しがちなのです。血迷った受験生のような思考回路ですね。

 

    そんで、今年中にどうにかしようということで、現実世界の細い人脈を頼ってどうしたらいいかというのを探ったらば、

 

・一話だけならトーンまで貼っていてセリフを入力するだけでOKなので、手持ちのボロいノートパソコンでも可

・とにかく時間が無い

・ひとまず10冊だけ、ページをコピー出力して人力で綴じて制作(加工ソフトが優秀なので、ページの見開き構成とかをしてくれるらしい)

・とにかく時間が無い。慣れるために、空いている時間、常にパソコンをいじれ

 

となりました。

 

    今回のことで思ったことには、「時間が無い」の効果は絶大ということです。

 

 

 

※以下、はやおきがデジタル作業に取り組むさまを書いていますが、特にお役立ち情報とかは無いです。

 

 

 

    何にしろ時間が無いので、よく知らないけど文字入力ができるというソフトをダウンロードです。

    はやおきはダウンロードとかロクにしたことが無いので、する前はソフトのダウンロードって半日くらいかかるのかな?そんで放っとくうちに放っとき過ぎて無効になったり、大量のよく分からん、映画マトリックスばりの膨大な英語と記号が真っ青になったパソコン画面いっぱいに表示され、頻繁にフリーズし、強制終了(シャットダウン)を繰り返すためダウンロードは振り出しに戻り、それがパソコン自体の不具合を誘発してついには故障…怖過ぎる!!などと想像していましたが、実質10分ぐらいでアカウント登録からダウンロードまでできました。

    というか、日本語のガイドがついてるんですね。会社の名前がカタカナだから、全部英語かと思ってた(発想の飛躍)。

 

    はやおきは根がネガティヴで怠け者なので、「先へ進んだら、何か決定的に絶望的な事実にぶち当たるに違いない…もう嫌だ!」と思い、試しにログインしてログアウトして、初日はそこで終了です。

    ログインした際に膨大な「こうしたらいい感じの絵が描けますよ!」みたいな使う人向けの見出しを目にし、「ああ…最近の若い人はこのようなものを若かりし日から取り入れ、日々精進しているのだ…自分は追いつけるだろうか…というか追いつける気がしないので見ないふりをしよう…」と、ダメ人間らしい感想を抱くことも忘れません。

 

    翌日、スキャン(機械に紙を挟んでガーッとすると、紙に書かれているものがデータになる作業)したアナログ原稿のデータが入ったUSB(シャープペンの芯入れみたいな形状の、デジタルデータを入れておける道具)をノートパソコンにブッ挿しますが、データが加工ソフトに移動できません。

    「ほら来た困難!」と思って投げ出しそうになるも、そこは今年一番の(年末になると使いだす言い回し)根気を振り絞り、google先生に聞きに行ったり、ソフトをいじったりしますが分からず。

    「まぁ作業はしたから今日は終了!」と思いつつ、脳裏にある可能性が浮かびます。

「アカウント取得はしたけど加工ソフトを開いていないんじゃないか?『ソフトを開く』っていうコマンドが左上にあるし…」

と…!

 

 

 

    さらに翌日。

    「とかいって何か決定的に絶望的な事実が(以下略)」と思いつつ、ソフトを開くを選択です。ソフトが起動しました。

    ソフト開いてなかったんかい。

    道理で、作業に関するコマンドが一切見えないと思ったぜ!

 

    その翌々日、いろいろいじった末に出来たページがこれです。

 

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    マンガ『夢酔独言』目次ページです。

    フォント(字体)が有り合わせだったり、トーンの具合がよろしくないので後で直しましたが…

    思ってた58倍簡単だったよ。

    誰に聞いても「出来る」って言われなかったから、出来ないものだと思ってた。

 

 

 

    もしこれから初めてデジタル作業をする方がおられましたら、私が欲しかった言葉として言いますが、大勢の方が使っているツールというのは、大勢の方が使えるようになっているものです。

    筋道と順序を間違えず、根気よく取り組み続ければ、いつかは出来るものです。

    もし分からない用語ばかり飛び交っていたとしても、そこはまだ自分の段階ではないというだけです。そこまで行けば、おのずと理解できるようになります。

    そして、恐れて2年触らないよりは、分からない状態で2年続ける方が、目的・目標に近づくものです。こんなはやおきでも出来たのですから。

 

 

 

    などと言いつつ、これからぶち当たるかもしれない壁に怯えながら、はやおきはデジタル作業をしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…と書きましたが、実はこの記事を公開する段階で(ここ以前の文章を打ったのは半月前くらい)、後は刷るだけというところまで来ております。途中でいよいよダメになったら、刷ろうとした事実ごと葬り去ろうという小ずるい心理が働いたためですが、どうやらメドが立ちました。

 マンガ『夢酔独言』一話14ページ+表裏表紙その他もろもろ、計24ページを予定しています。

 

    とは言えど、やはり不慣れ故の面白困難に見舞われてはいます。

    果たして年内に、一冊くらいは試し綴じまでできるのか(容赦なく下がるハードル)!?

 

 

 

マンガ『夢酔独言』 六話「弟・鉄朔」

 勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』の六話目、小吉が9歳の時の話です。

 新しい家が完成して、小吉一家は駿河から本所へ引っ越します。

 ある時、飼い犬同士のケンカから発展して、8人(小吉ほか武家の子供)対4,50人(町人の子供)の大ゲンカに。

 小吉の弟・鉄朔(てつさく)が登場します。

 

 

 

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2020年11月に描いた絵

2020年11月に描いた、ペン入れした絵です。 新しいのが、上に来ます。

 

 

 

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    ペン入れ&トーン貼りをした図です。

    英語は苦手なので、フキダシの文法が合ってるかは分かりません。

 どっかで使います。

 

 

 

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    やや斜めから見た顔。

    はやおきはこのアングルからの顔を描くのが苦手で(上手に見えないという意味で)、誰を描いても福沢諭吉に見えてしまうのです。

 

 


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    髪を結う信。

    実際こんな風にしてたとは思わないので、演出です。

 

 

 

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 幕末・明治時代の写真に写ってる人の総合イメージです。

 足の甲が、すごくガッシリしているように見えます。

 

 


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 沢三伯(高野長英)さん。1年くらい前に描いたのを、今の画風でもっかい描きました。ちょっと丸顔になってる。

 

 


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  小吉。ふくらはぎが描きたくて描いた絵です。

この時、八話の修正作業をしていて、たいがい最初描いた線が細いから上からなぞるんですが、だんだん慣れてきて、どんどん線が太くなっちゃうのです。その勢いで描いたので、線がド太いです。これはこれで、見やすくていいです。

 

 

 

※オマケ:今回、記事に初めてタグを付けました。そして思ったことには、前の記事でも付けようとして、「付いてんのか付いてないのかよくわかんないな…まぁいいか!」と思いながら公開したけど付いてないなこれ…まぁいいか。

 

 

 

岡野家年譜で読み解く隠居後の勝小吉の行跡

   マンガ『夢酔独言』上坂編(百八〜百二十二話)では、隠居後の小吉が入江町の地主・岡野家の家計トラブルに介入し、解決に必要な大金を手に入れるため、江戸から摂州へ旅立ちます。

    漫画では、このトラブル(以下:岡野家騒動)が起こったのは、発端から解決まで、小吉が隠居してからの出来事と解釈していました。

 

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隠居後の小吉

 

    さて、勁草書房版『勝海舟全集2』の付録に、岡野家盛衰の略年譜が付いています。これを見ると、どうも数年に渡っての出来事だったようです…というのを知りつつ、もうネームを一通り書いちゃったので、詳しく見るのを後回しにしていたのです。

    が、このたびついに順を追って年譜を『夢酔独言』と照らし合わせたところ、「なかなか興味深いじゃん?」と思ったので、清書に際しての構成メモとして、記事にまとめたいと思います。

 

    件の年譜はこちら勁草書房版『勝海舟全集2』の付録より)

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 これを、小吉が関わってくる部分から、『夢酔独言』と照らし合わせていきます。

    なお、この検証に限らず、マンガ『夢酔独言』では、勝小吉の発言を優先的に信じるものとします。

 

 

 

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