マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

和柄コレクション 菊の和柄

和柄コレクション 菊の和柄

 

 菊は中国原産の花で、平安時代頃、薬用・観賞用として日本に伝来しました。

 菊のモチーフとして最も有名なのは、天室の家紋でしょう。これは、鎌倉時代後鳥羽上皇がその形を気に入って決めたもので、こんにちまで受け継がれています(菊花紋といい、花びらは前に16枚、後ろに16枚の系32枚です)。

 園芸用として庶民の間に広まったのは江戸時代。たくさんの品種と、それにちなんだ模様が生まれました。

 菊の模様の意味は、中国で不老不死の薬とされていたこともあり、「長寿」「無病息災」「邪気を払う」などです。

 9月9日は五節句のひとつ重陽で(「陽」の数=奇数=九が重なるので「重陽」)、大きな陽の数「九」が重なる不吉な日に邪気を払うため、不老長寿の効能があるとされた菊を飾り、愛でました。

 また、斧、琴、菊「よきこときく」といい、おめでたい組み合わせです。

 

 

 

・型染木綿、菊に唐草

 

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オーソドックスな菊の模様ですが、斑点入りの唐草が、歯車とか自転車チェーンに見えてクール。…誰がそんな見方をしろと言ったんだ。

 

 

 

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ペン入れ練習:2019年8月

 

ペン入れ練習:2019年8月

 

 ペン入れ練習として描いた一枚絵+1ページ漫画計17枚です。

 1枚ずつのクオリティは上がってはいるものの、毎日1枚描いてるつもりでいるのに、20枚もないのはなぜなんだ…。

 

 

 

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 『夢酔独言』に別に何の関係もないお嬢さん2人。

 なるべくナマナマしくなるよう、心掛けました。

 

 


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 勝麟太郎、惣髪の図。

 ちょっと前の嵐の中の麟太郎図で前髪をつくったらいい感じに見えたので、あらためて描きました。

 

 


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 鼻をほじる小吉。

 もともとこのポーズが、小吉の決めポーズのつもりでした。どんな主人公だよ…。

 

 


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 なぜか連続で、鼻周りをいじる小吉。こちらは「亀松(小吉の幼名)」時代。

 全体が水色で、肩のあたりが松皮菱の白抜き・袖と裾が流水に亀模様の、「亀松」柄の特注の子供着です。

 

 


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 家の前にて、小吉の妻・信。

 珍しく、着物の模様をちゃんと描きました。

 

 


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 マンガ『夢酔独言』百三十九話の予告絵。

 こちらは、麟太郎の妻・民さん。

 眉毛を剃ると、信とあんまり区別がつかんな…。

 

 


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 麟太郎の妹・順。最初期に描いた全身図。

 この後、漫画では、前髪をちょっと垂らしたデザインに変更されています。

 

 


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 小吉のオーソドックスな横顔。

 多分、いい構図が思い浮かばなかったので横顔を描いた気がします。

 

 


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 泣く小吉。

 これも、何となく描いた。

 

 


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 西洋風な模様の着物を着た小吉。

 着物の柄、ポーズ、表情すべて粋がった、小吉らしい図。

 

 


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 ウチの猫がかわいい、というだけの漫画。

 自画像がうちの猫だから、飼い主と飼い猫が同じ姿というムチャクチャなことになってる。

 

 


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 小吉の表情やらポーズを毎回凝っていたところ、ふと我に返って「何か怖っ」と思ったので描いた真顔です。

 

 


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 こちらは始終鏡を見ながら描いた小吉の顔。

 やっぱり実物を見ながら描くと違いますね、っていうかこれ小吉じゃなくてはやおきの顔ですね…という絵。

 

 


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 片膝立てて座る小吉。

 写実的に描く精神のなごりです。

 

 


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 家出最中の、14歳の小吉。 

 顎の下を拭っているのは、ちょうどその頃、はやおきもそこがあせも気味だったからです。

 

 


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 舌を出す小吉。

 鏡を見ながら描くとリアルに描けるという、至極当然の効果に味をしめて描きました。結果、なんだかよく分からん微妙な表情に…。

 どうせフィクションなんだから、舌はもっとドーンと出せばよかったのだ。

 

 


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  漫画『夢酔独言』百四十話の予告絵。

 3年間愛用していたペン先がお亡くなりになってしまい、細い線しか描けなくなっていたので、代わりに筆で描きました。

 センターは小吉の孫・夢ちゃん。漫画本編でさんざん描いた末の予告絵なので、ちょっと上手くなっています。

 

 

 

 …えー、今まで描いてきたペン入れをまとめて記事にしてきた訳なんですけども、せっかくほぼ毎日描いてるのに、出すのが月イチではブログが賑わわんぞ…ということにようやく気が付いたので、9月から、毎日とはいかなくとも、ちょくちょく随時更新しようかと思います。

 

 Twitterでは毎日有象無象の落書きやら消しゴムはんこで捺した和柄やら、たまに素敵な明治時代前後の型染木綿やら江戸中期の素敵古伊万里やら、ごくたまには家の猫の画像が見られますので、よろしくどうぞですm(_ _)m

 

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『夢酔独言』 百四十話 娘の名は夢

『夢酔独言』 百四十話 娘の名は夢

 

  弘化二年(西暦1846)春、麟太郎(後の勝海舟)は両親の元を離れ、赤坂へ引っ越します。しかし生活は困窮を極め、麟太郎には相変わらず収入のあてがない。

 翌年秋、麟太郎夫婦に長女が誕生し、二人は娘を夢酔(小吉)に見せに行きます。

 娘の名は…。

 

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『夢酔独言』 百三十九話 麟太郎、妻を取る

『夢酔独言』 百三十九話 麟太郎、妻を取る

 

  弘化二年(西暦1845)、9月。夢酔(小吉)の息子・麟太郎(後の勝海舟)が結婚します。相手は、薪炭屋兼質屋「砥目屋(とのめや)」の娘・民。

    しかし、薪炭屋と仮にも武士である勝家とは、身分が釣り合いません。そこで夢酔が取った手段とは…?

 

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ペン入れ練習:2019年7月

ペン入れ練習:2019年7月

 

 7月はネーム作業をサボっていたと見えて、21枚も描いています。

 青ボールペンで描いてみたり、そのせいでスキャンすると何も写っていなかったり、マジックでしょーもないオマケ漫画を描いたりと、もはやペン入れ練習になっていませんが、バラエティーだけは豊かなラインナップとなっています。

 ご覧くださいませ。

 

 

 

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高島秋帆先生。

長崎で儲けて、私財を投じて西洋の砲術研究に打ち込んでいたころのイメージ。

決して男前な顔立ちではありませんが、自信に満ちた立ち姿は格好いいです。

 

 

 

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ペン入れ練習と消しゴムはんこと小吉くん人形:2019年6月

 

ペン入れ練習と消しゴムはんこと小吉くん人形:2019年6月

 

 

    この月はネーム作業にかかっていたのか、ペン入れした絵が、5枚しかありません。

    なので、同じ月に制作した消しゴムはんこと、ちょんまげアングル確認のための小吉くん人形の画像を載せておきます。

 

 

 

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傘をさす小吉。

家にある蛇の目傘に、モデルをやってもらいました。ボロボロなので、完全に開くと壊れそう。

 

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ペン入れ練習:2019年5月

ペン入れ練習:2019年5月

 

 ペン入れの練習として描いた一枚絵(イラスト)です。

 描いた人の解説付き。

 全部で13枚あります。

 

 

 


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勝小吉の娘・はなと順。

はなは小吉が20代後半あたりの子供で、順は小吉が34歳の時の子供、麟太郎の13歳年下です。

事実はともかく、かわいけりゃいいのだの精神です。

 

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