マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

原作『夢酔独言』に登場する場所・人その他忘備メモ(一度目の家出)

 原作『夢酔独言』に登場する場所・人の忘備メモです。一度目の家出中限定。

 目次(小見出し)は平凡社東洋文庫版『夢酔独言』に従います。漫画の話数に沿うと、順番の前後や取りこぼしがあるので。

 

 

 

・十四歳・出奔・乞食旅

・上方(かみがた)…京都付近

 

・品川…現代の東京都。東海道の宿場町。「先づ品川まで道をきゝ々々して来た」

・藤沢…現代の神奈川県。東海道の宿場町。出発当日に泊まった

・町人の二人連れの男…浜松まで小吉と一緒に行動した。通行手形を手配してくれた

・小田原…現代の神奈川県。東海道の宿場町。旅の二人連れと出会った後、泊まった

・関所…箱根関所

 

・浜松…現代の静岡県東海道の宿場町。浜松城城下

・津島祭り…津島天王祭り。尾張(現代の愛知県)津島神社で行われた

・道中の護摩の灰…旅人に紛れた盗人

伊勢大神宮…現代の三重県にある神社

 

 

 

御師太夫

・伊勢の相生の坂…詳細不明。現代の三重県のどこかか

・物乞いの男…江戸神田黒門町の村田という紙屋の息子

・龍太夫…伊勢御師(おんし)。伊勢山田に屋敷があったという。小吉も会った

 

・府中…東海道の宿場町。現代の静岡県

 

 

 

・府中の与力

・府中の城…駿府城

・馬場…府中の城の脇の、御紋付を門の扉に付けた寺の竹やぶの脇

・借馬の稽古…侍14、5人、馬喰(馬引き?)3、4人

・四十ばかりの侍…与力。町奉行屋敷の横丁(札が辻辺りか)の冠木門の屋敷

・与力の女房

 

 

 

・鞠子の賭場

・安倍川…府中の南。安倍川の向うの地蔵堂で寝た

・宇都宮の地蔵堂…宇津ノ谷か。府中宿から鞠子(丸子)宿を過ぎて、岡部宿の手前

・鞠子の入口の普請小屋…丸子宿(東海道の宿場町)の、岡部宿側の入り口か

・博奕打ち30余人と親方

 

四日市東海道の宿場町。小吉は松原で過ごした

・龍太夫を教えた男…伊勢にて出会った

 

 

 

・旅に病んで

・伊勢…龍太夫を教えた男と一緒に行った。山田で別れた

・四国の金比羅…龍太夫を教えた男の目的地。現代の香川県金刀比羅宮

・白子…現代の三重県。小吉は主に松原で寝ていた

・坊主…松原の脇に半町(約50m)ばかり引っ込んだ所にある寺の坊主

 

伊勢路…伊勢から熊野三山へ通じる参詣道

・或河原の土橋の下…所在不明。伊勢路のどこかか。小吉が橋下の横穴に入って5、6日寝ていた

・若い物乞い二人…小吉の前に横穴で寝ていたが、稼ぎに出ていたため、3、4日居なかった。その後、小吉と共に6、7日過ごした。徳利で米を炊く方法を教えてくれた

・太神宮様…伊勢神宮

・在所の村…土橋から17、8町(2㎞弱)脇

・番太郎…番人

 

・府中…府中宿

・伝馬町…府中宿の町。米屋が盆に施行をしていた

観音堂…所在不明。「御師太夫」の章で「府中の宿の真中ころに、観音かなんかの堂があつた」とあり、同じ場所か

 

 

 

・二丁町の廓の客

・二丁町…駿河府中宿にある幕府公認の遊郭

・曲がり角の女郎屋の客…飯や肴、銭三百文、浴衣、褌をくれた

木賃宿…薪代(木賃)を取って客を泊めた宿。女郎屋の客によると、畳

 

・石部…東海道の宿場町。現代の滋賀県

・秋月の大名の長持…九州秋月藩大名行列の、長持を運ぶ担当の侍か。二人いた

 

 

 

秋月藩の仲間親方

・府中…府中宿

・がけのところ…詳細不明だが、府中~箱根間のどこか。基本平地なため、三島宿と箱根宿の間の可能性が高い

 

 

 

箱根山中の野宿

・箱根…現代の神奈川県

・二子山…箱根にある山。三島宿から箱根関所を過ぎた辺り

・三度飛脚…二子山で出会った。銭を100文くれた

 

三枚橋…箱根・小田原間に架かる橋。現代の神奈川県

・人足5、6人…小吉が茶屋の脇で寝ていたら来た。飯を1杯くれた

 

 

 

・小田原の漁師喜平次

・小田原…東海道の宿場町。現代の神奈川県

・喜平次…小田原の城下(小田原城)のはずれの横丁にある漁師町(あるいは漁師町にある横丁)に住んでいる人足(東洋文庫小見出しには「漁師」とあるが、原文では喜平次が漁師と明言されていない)。40歳くらい

・喜平次の妻…「やかましくつて、よくこきつかつた」

・喜平次の娘…「三十斗り」とあるが、喜平次と10歳しか違わないが…

・漁師仲間…小吉と一緒に漁へ出た人。「みんな」とあるので、複数人いいたらしい

 

・鈴が森…川崎宿品川宿間にある処刑場。現代の東京都品川区

・高輪の漁師町…品川~日本橋の間。現代の東京都港区。小吉は海苔獲り舟をひっくり返してその下で寝た

愛宕山増上寺の近くにあった山。現代の東京都港区。主に寝ていた

・両国橋…品川方面から本所に架かる橋

・回向院…本所にある墓地。しばらく滞在し、物乞いをした

・物乞いの頭…小吉に「仲間へ入れ」と言うが、食い逃げされた

・亀沢町…男谷家(小吉の実家)がある町。「しきへ(敷居)が高いよふだから」野宿ができなかった

二ツ目の向ふの材木問屋の河岸…場所不明。二つ目橋の向こう、深川のどこか。亀沢町の代わりに野宿した

 

 

 

・四か月ぶりの帰宅

・従弟女の恵山…尼。小吉を探して上方まで行った

・医者…帰宅後の小吉の診察をした

・石川右近将監…小普請支配。小吉のパパさんから小吉を隠居を打診されたが、「それには及ばず」と答えた