マンガで読める『夢酔独言』

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勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『夢酔独言』 九十三話 直に戻って来おるぜ

『夢酔独言』 九十三話 直に戻って来おるぜ

 

 前回までのおさらい:吉原の仮宅「佐野槌屋」にて、銭座(鋳銭所)の息子とケンカをした小吉。いろいろあって武器を持った30人の男に囲まれ、大ピンチ!

※ただただ小吉がケンカしているだけのお話です。

 

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…少し過ると三十人斗り(ばかり)長かぎで佐野槌屋をとり廻(ま)いたから、おれがはだをぬいでじゅばん壱(ひと)つで、高もも立(たかももだち)を取って飛び出して、たたき合うたが、三度に、三町追かえした。 

 ※前回に引き続き、試みに現代仮名遣いでお送りしております。

 

 前回のお話から原作引用箇所がほとんど変わってない…。マンガ化担当がただアクションを描きたいだけのお話です。

 「何で振り払った長鉤が背後のお店に刺さってんだよ!?」とかツッコんではいけません。そっちのほうがカッコいいからです。長鉤がブーメラン的な動きをしたものとお考えください。

 

 「三度二、三町追かえした」とありますが、二、三町は300メートル前後です。

 小吉の戦闘スタイルは刀で相手の武器を叩き落とすというものですが、長鉤の人たちも、300メートル下がったところで何で引き返してくるのかナゾです。おそらくその辺で、近所の人たちから武器を調達したものと思われます。

 

 其時に会所から大勢出て引分けたが、夫(それ)からは山の宿でも女郎屋一同に、客を送るばばあもかかあも、おれが顔をしったから、よけよけしおった故、何も間違がなかった。

 其時は、刀は二尺五寸の太刀をさしていた。山の宿中、女郎屋、三日、戸をしめた。が、事なく済だ。其外諸々にてのけんか幾度もあったが、たいがい忘れた。

 

 毎度のことですが、小吉、すっごい迷惑な奴です。

 どうやら遊郭の皆さんに完全に「危ない客」として認知された小吉…。「何も間違がなかった」とか、間違いの根源のくせに何を言ってるんでしょうか。

 

 

 

 九十四話「品用師」に続きます。小吉の友達が、詐欺師にだまされます。登場人物にロクな人間がいない…。

 

musuidokugen.hatenablog.com

 

 

 

 

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