マンガで読める『夢酔独言』

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勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

マンガ『夢酔独言』目次⑥ 壮年編・下(小吉30~37歳)

 マンガ『夢酔独言』の七十六~百話までが、ここから読めます。

 小吉30~37歳、息子・麟太郎9~16歳の頃のエピソードです。

 小吉が不倫したり、地主の世話をして無一文になったり、10年ぶりに会った二番目の兄と揉めて殺されかけたり、吉原で大ゲンカしたり、詐欺師を騙し返したり、檻に入れられそうになって隠居するまでのお話です。

 各話、各シリーズあらすじ付き。麟太郎(後の勝海舟)の話には★を付けました。

 

 

 

・七十六話 女房の乱心

 

  とある武士の妻に惚れて困っていた小吉に、妻・信は「その女をもらってやるが、向うの挨拶が悪いと私が死んででももらう」と言う。そんな信に短刀を渡して、自分は遊びに出掛ける小吉だが…。

musuidokugen.hatenablog.com

 

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浮世絵アート 浮世絵に登場する例の箱を作ってみた

浮世絵アート 浮世絵に登場する例の箱を作ってみた

 

 

 

 皆様は、「浮世絵に登場する例の箱」というのをご存知でしょうか。

 

 これです(後ろに物騒なモノが写り込んでるけどお気になさらず)

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 はやおきは何冊か江戸時代の和綴じ本を持っているのですが、家の中を描いた図にたまに登場するのが、この要らない紙をペタペタ貼りつけた箱。いわゆる「もったいない精神」の産物なんでしょうが、私は一目見た時から「かっちょええー!」と思っていました。

 英字新聞のコラージュみたいな格好良さを感じたのです。

 

 で、このたび、

漫画がひと段落した→部屋を片付けよう→CDが床に置きっぱなしだ→CD入れを買おう→買った→デコろう

ということで、「例の箱」を作ってみました!

 

※なお、ここに登場する絵は絵草子とか和綴じ本の挿し絵なのですが、分かりにくいので広義に「浮世絵」と呼びます。フルカラーの浮世絵はむっちゃ高い。

 

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・用意する物

 デコりたい箱及び入れ物、デコる紙類、ハサミ、木工用ボンド、墨汁

 ここには写ってないけど後で使った物:コピー用紙、筆、カッター


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 100円ショップで買った木箱。


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 左:『夢酔独言』資料に仕入れた本所絵図

 右:はやおきの中で「最も高いクオリティーが約束された絵草子」『童謠 妙々車』


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 『妙々車』の巻末広告。こういうのは、小さく切って使いやすい。

 左端の「せんき(疝気)の妙薬」は腰痛・腹痛の薬、その下の「おしろいぱっちり」は白粉です。


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 本所絵図。
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 程よくカラー。

 


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 以前「ずぼんぼ」を作った時にあり余った和紙コピー用紙に、先ほどのモノをコピー(普通のコピー用紙でもOK)。


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 &カット。


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 そして箱を墨汁で箱を黒塗り。これはお好みで。

 30分で塗れて、1時間で乾きます。


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 さらに使えそうな部分を細かくカット。いざ、貼り付け!

 

 ↓

 

(※製作途中写真は、余裕がなくて撮れませんでしたm(_ _)m)

 

 

 

 

完成~!


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・ポイント

 文字の大きいものや小さいもの、絵入りのもの、広告など、ランダムに配置

 まっすぐじゃなくてもいい

 下地が見えてもいい


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 クマちゃん。熊の部分だけを切り取って、建物の間から出しました。


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 はみ出したり、中に貼ってもグッド。

 コラージュなので、気に入らなかったら何回でも貼り直せます。

 

 とりあえず自分が作りたくて作りましたが、やる気があったら、コピーしたのと(ほぼ)同じページをスキャンして、誰でも作れるように記事に載せるかもしれません。

 

 

 

 

・オマケ

 

  今回お手本にした箱ですが、『童謠 妙々車』の中に同じような構図で計3回登場します。出てくるたび変わって、最後は別物になります。諸行無常…。


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和柄コレクション 桜の和柄① 古典 

今週のお題「桜」

和柄コレクション 桜の和柄① 古典

 

 和柄の代表格のひとつ、桜。春の季語ですが、春に限らず、また男女問わず、さまざまな模様やモチーフと組み合わされます。

 この記事では、絵草子、古伊万里、型染木綿など、江戸~明治時代の古い物に描かれた桜の模様を紹介します。

 

 

 

・絵草子、流水桜f:id:hayaoki6:20190317201009j:image

 

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マンガ『夢酔独言』目次⑤ 壮年編・上(小吉24~30歳)

 マンガ『夢酔独言』の五十四~七十五話が、ここから読めます。

 小吉が24~30歳、息子・麟太郎3~9歳までのエピソードです。「壮年編」全部で50話ほどあるので、『夢酔独言』で最も有名な「幼い頃の勝海舟が犬に噛まれて死にかける」ところまでを上としてまとめます。

 このあたりから、数話にまたがる話も増えてきます。各エピソードあらすじ付き。

 麟太郎(後の勝海舟)についての話には、★印を付けました。

 

 

 

・五十四話 二十四歳で隠居も早過ぎる

 

  21歳で座敷牢に閉じ込められてから、3年経った。小吉は3歳になる息子・麟太郎に家督を譲って隠居しようとするが、父親に諭され、思いとどまる。 

 小吉の二度目の就活が始まった。

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『夢酔独言』 百三十三話 島田虎之助、江戸へ来る

『夢酔独言』 百三十三話 島田虎之助、江戸へ来る

 

 夢酔(=勝小吉)が書いたぶんの『夢酔独言』本編は終わりましたが、小吉の人生はもうちょっとだけ続きます。「麟太郎編」では主に、『夢酔独言』が執筆された天保十四年(西暦1843)から小吉死去の年までの、小吉の息子・麟太郎(後の勝海舟)のエピソードをマンガにします。

 百三十三話の主人公は、小吉の友達で麟太郎の剣術の師匠・島田虎之助です。

 

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マンガ『夢酔独言』目次④ 家出編2

 マンガ『夢酔独言』の四十七~五十三話が、ここから読めます。

 小吉21歳夏の、二度目の家出のエピソードです。

 初っ端から身ぐるみをはがされ、無一文になって物乞いをしながら続けた14歳の時の一度目の家出とは違い、21歳の小吉は、計画的かつ悪質に快適な旅を満喫します。一方で小吉の妻・は江戸で体調を崩す…。

 五十三話で、有名過ぎる息子・麟太郎(後の勝海舟)が誕生します。

 

 

 

・四十七話 七年ぶりの箱根

 

  21歳の5月28日、小吉は吉原から朝稽古へ行き、その足で東海道へ走る。

 14歳の時世話になった小田原の漁師・喜兵衛を訪ねて盗んだ金を返し、剣術遣いになったことを自慢する小吉。

 箱根の関所に差し掛かるが、前回同様、通行手形は持ってない。そこで小吉は、嘘の関所越えの理由をでっちあげる。

musuidokugen.hatenablog.com

 

 

 

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マンガ『夢酔独言』目次③ 青春編

 マンガ『夢酔独言』の二十六~四十六話が、ここから読めます。

 小吉16~21歳までのエピソードです。初めての吉原、甥の男谷新太郎(後の男谷精一郎信友)とのケンカ道場破り平山行蔵先生との交流、兄・彦四郎のお供で信州へ行って仕事を手伝ったり、江戸へ帰って風邪を引いたり命を狙われたり、無駄遣いのし過ぎで無一文になったりと、まさに小吉の青春が詰まった章となっています。

 各話あらすじ付き。

 

 

 

・二十六話 自分の名前が書けない

 

  16歳になり、家出の疲れからようやく回復した小吉は、就職活動を始める。ところが受付で自分の名前が書けず、他の人に書いてもらう。

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