マンガ『夢酔独言』の百二十三~百三十二話が、ここから読めます。
夢酔(=小吉)38~42歳、大坂旅行から帰ってから『夢酔独言』を書くまでのエピソードです。無断で大坂へ行ったことがバレて「他行留(たぎょうどめ=外出禁止)」の罰を食らったり、持病の脚気が悪化したり、天保の改革で家を引き払ったって地元を離れたりしますが、『夢酔独言』を書くに至った境地は、決して暗いものではありませんでした。
息子・麟太郎(後の勝海舟)は17~21歳。師・島田虎之助の教えで座禅を始めたり、夜通しの寒稽古をしたり、万国地図を見て衝撃を受けたり、未来の妻と出会ったりします。
各話あらすじ付き。麟太郎のエピソードには、★マークを付けました。
- ・百二十三話 最後の喧嘩
- ・百二十四話 他行留★
- ・百二十五話 夢酔ストレスフル
- ・百二十六話 息子の座禅、父の物欲★
- ・百二十七話 夢酔、倒れる
- ・百二十八話 麟太郎、鉄になる★
- ・百二十九話 お前様を離しはしませぬ
- ・百三十話 地球中の小国★
- ・百三十一話 父のあきらめ、息子の功名心★
- ・百三十二話 決しておれの真似をばしないがいい
- ・次回以降予告
・百二十三話 最後の喧嘩
夢酔(=小吉)38歳。暇を持て余してぶらぶら遊んでいたところ、島田虎之助に香取・鹿島詣でを勧められる。
その後、江戸へ虎之助の兄・金十郎が訪ねてくるが…。
・百二十四話 他行留★
無断で大阪へ行ったことがばれて、他行留(たぎょうどめ=外出禁止)を言い渡された小吉。
一方、息子・麟太郎は白井亨に剣術の教えを受ける。
・百二十五話 夢酔ストレスフル
他行留を言い渡されて半年、ストレス最高潮の小吉のワガママが炸裂します。
・百二十六話 息子の座禅、父の物欲★
剣術の師匠・島田虎之助の勧めで座禅を始める麟太郎だが、和尚に叩かれてひっくり返るばかり。
一方小吉は茶道を始めて、高価な茶道具が欲しくなる。
・百二十七話 夢酔、倒れる
本所・浅草界隈で幅を利かせる小吉の元に、金がどんどん入ってくる。しかしそんなもの、病の前には無力でしかない。
・百二十八話 麟太郎、鉄になる★
島田虎之助によるハードな夜通し寒稽古に挑む麟太郎。その最後、麟太郎は島田虎之助から意外な提案を受ける。
・百二十九話 お前様を離しはしませぬ
病に倒れた小吉を看病する妻・信。天保の改革が迫る。
・百三十話 地球中の小国★
病床で本を読み始め、己の過ちに初めて気が付く小吉。
麟太郎は、初めて万国地図と横文字に出会います。
・百三十一話 父のあきらめ、息子の功名心★
他行留、大病で世間へ顔を出さないうちに、すっかり威光を失ってしまった小吉。
そんな中麟太郎は、まだ見ぬ世界へ思いを馳せます。
・百三十二話 決しておれの真似をばしないがいい
『夢酔独言』本編最終回。
破天荒に生きた小吉の、子々孫々へのアドバイスです。
・次回以降予告
『夢酔独言』本編は最終回を迎えましたが、小吉(=夢酔)がこの世を去るまで、あと7年あります。
その間、息子の麟太郎は蘭学(オランダ語による西洋の学術研究)を始め、結婚し、小吉には孫が生まれます。
百三十三話からの「麟太郎編」では、小吉が『夢酔独言』を書き終えてから死去するまでをマンガにします。
まだほとんど書いていないので、毎日更新とはいきませんが、2、3ヶ月以内には完結させたいものです。だいたい、全部で10話程度を予定しています。
百三十三話「島田虎之助、江戸へ来る」はこちらから。
「麟太郎編」最初の主人公は、24歳の島田虎之助です。25歳で麟太郎、夢酔(=小吉)と知り合うより前、小吉の甥である男谷精一郎と剣を交えていました。