マンガで読める『夢酔独言』

マンガで読める『夢酔独言』

勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』がマンガで読めるブログです。

『小吉の女房』 ストーリー・キャスト紹介

 

『小吉の女房』 ストーリー・キャスト紹介

 

 2019年1月11(金)20:00より、BSプレミアムにてドラマ『小吉の女房』が放送スタートします。

 この記事では、『小吉の女房』のストーリー、キャストと、ドラマの原案にもなった『夢酔独言』での、登場人物ごとのエピソードを紹介します。

 

 

 

 

・ストーリー(NHK公式サイトより)

 

 

貧乏旗本・勝家の女房・お信(沢口靖子)は、毎日お金の苦労をしながらも、無邪気な笑顔も絶やさない。身分にとらわれず、人に分け隔てがなく、度胸の良さも満点だ。夫は、勝小吉(古田新太)。生来の無鉄砲。腕はめっぽう強く、頼まれたら嫌とは言えない。そして両親を冷静に見守るのが、やがて「勝海舟」として江戸の人々を救うことになる跡取り息子の麟太郎(りんたろう)。文政十年、小吉は何のお役目も無い旗本だったが、親のすすめもあって、就職活動に精を出していた。親の付け届けのお陰で、ようやく就職のチャンスをつかむが、嫌みな連中の接待を我慢して務めるという大きな関門が待っていた。女房のお信は無邪気に夫の成功を願っていたが…。

 

『小吉の女房』公式サイトはこちら! 

www.nhk.or.jp

 

 

 

・『夢酔独言』とは?

 

 勝海舟の父親・勝小吉(1802~1850)が書き残した自伝。生まれてから自伝を執筆するに至るまでの己の悪行三昧を反省しようと書き始めたものの、生来の性分でいつの間にか自慢話にすり替えて語っている。勉強が嫌いでろくに読み書きができなかったため全編口語体になっており、現代語訳なしでも読める江戸三大奇書のひとつ(私が今決めたので他の2つは謎。調べても出てこない)。小吉の妻・信(のぶ)や、息子の麟太郎も登場する。

 『小吉の女房』の脚本家・山本むつみさんも、『夢酔独言』を読んでお信のイメージを膨らませたそうです。

 

 

 

・キャスト

※イラストは、マンガ『夢酔独言』から抜粋しています。

※俳優さんの名前は、敬称略になっています。

 
・お信:沢口靖子

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・ドラマ

 天真爛漫な勝家の女房。代々徳川家に仕えていたご直参・勝家の家付き娘。今は貧乏になってしまった勝家の家計をやり繰りしている。

 

マンガ

 どういう訳か、ドラマのお信と正反対の性格。寡黙で感情を表に出さないタイプの、書や和歌をたしなんだ才女。マンガにはたびたび登場するが、『夢酔独言』でのエピソードは一個だけ。小吉には「陰気」とさえ言われているが、妻として母親としてだいぶ有能。

 

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・勝小吉:古田新太

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ドラマ

無鉄砲な勝家婿養子。家督を継いで以降、役目に就けない幕臣たちの編入先・小普請組でくすぶっている。

 

マンガ

柄の抜けた肥柄杓(小吉の親戚間での実際のあだ名)のような男。三度の飯とケンカと吉原通いが大好き。嫌いなものは、学問と酒と博奕。腕っぷしと度胸において当時最強クラスの不良旗本。堪え性のない性格で、本能のままに生きている。5歳の時近所の子にケガをさせて自身も父親に頭が凹むくらい殴られたり、年貢を盗んで吉原遊びをしたり、二度も江戸から逃亡したり、息子が生まれる時に檻に入れられてたり、エピソードに事欠かない。人情に厚いのだけが良いところ。

 

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 ・勝麟太郎鈴木福(5~8回)、福富慶士郎(1~4回)

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ドラマ

  利発で聡明な跡取り息子。トラブル続きの小吉とそれを支えるお信を冷静に見守る長男。やがて勝海舟として江戸の人々を救うことに。

 

マンガ

 概要は、だいたいドラマと同じです。息子が優秀なことだけが、マンガ『夢酔独言』の救いと言っても過言ではありません。また、小吉がすごい子煩悩なので、あたかも真人間かのような一面も、息子とのエピソードでは見られます。

 

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・登勢:江波杏子

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ドラマ

 たくましいお信の祖母。娘夫婦を早くに亡くし、小吉をお信の婿養子として迎え入れる。しかし、小吉とは未だにうまが合わない。

 俳優の江波杏子さんは亡くなられているそうで、僭越ながらご冥福をお祈り申し上げます。

 

マンガ

 ほぼドラマと同じですが、『夢酔独言』は小吉目線なため、だいぶ意地悪に描かれています。

 

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・男谷彦四郎:升毅

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ドラマ

 冷静沈着な小吉の兄。小吉とは反対の真面目な性格で、優秀な幕臣。お信や麟太郎の身の上を心配している。

 

マンガ

 登場するたびに小吉に困らされている、かわいそうなお兄ちゃん。小吉とは25歳年が離れている。デスクワーク系の人なのに、一回小吉にキレて刀を抜きかけた

 

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・石川太郎左衛門:高橋和也

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ドラマ

 小吉の幼なじみ。小ずるく出世している旗本。幼い頃に貧乏な小吉をばかにし、仕返しに小吉から痛めつけられたことがある。

 

マンガ

 意外な大抜擢です。一瞬「誰?」と思いましたが、小吉が11歳の時、同じ剣術道場で小吉をさんざん馬鹿にして、木刀でボコボコにされた人。小吉曰く、「古狸にて、今になんにもならぬ、女を見たような馬鹿野郎(『夢酔独言』より抜粋)」。

 

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・お遊:高橋ひとみ

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ドラマ

 ちくちく系のお信の小姑、彦四郎の妻。しっかり者の彦四郎の妻らしく夫の出世には妻の心遣いが大切だ、とお信に言い聞かせる。

 

マンガ

 何だ「ちくちく系」って…。小吉が心の底で母と慕っている女性。お姑さんとうまくいかなくて相談したり、妻には手を上げるくせに、お遊さんに対しては素直で従順だったりする。

 

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・利平次:石倉三郎

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ドラマ

 誠実な勝家の用人。お信と小吉が小さい頃から世話をしている。勝家の全員を暖かく支え続けている。

 

マンガ

 多分だいたいドラマと同じ。マンガでは、だいぶおじいちゃんです。ちなみに用人とは、旗本の家で庶務、会計にあたった人のこと。

 

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・中野碩翁:里見浩太朗

 

ドラマ

心優しき将軍の側近。隠居ながら十一代将軍・徳川家斉の信頼篤い。ひょんなことからお信と麟太郎を遠くから見守り続けることに。

 

マンガ

 登場せず。実在の人物で、11代将軍家斉の話し相手として、隠居後も江戸城に出入りしていた。1841年、水野忠邦天保の改革によって罰せられ、翌年死去。この天保の改革には小吉とその友達・柳亭種彦(小説家。代表作は偐紫田舎源氏)も引っかかっていて、種彦さんは天保の改革で硯翁と同じような末路をたどっています。代わりにご紹介。

 

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・まとめ
 

ドラマ『小吉の女房』は、BSプレミアムにて、1月11日(金)20時から放送スタート!!

第一回は「旦那様は就活中」です!

  

  マンガ『夢酔独言』とあわせて読むと、ドラマとの共通点や違いが楽しめます。

 一話から読みたいという方は、こちらから↓

 

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